「メタ意識」ならすべて解決！

「話し方」を変えても悩みは解決できない！
「誰とでも苦痛を感じることなく話せるようになりたい」
「仕事でもプライベートでも良い人間関係が作れるようになりたい」
「相手を傷つけずに自分の主張を通したい」
「上司や部下に的確に情報を伝えられるようになりたい」
「メールなどのビジネス文書を短時間で書けるようになりたい」
「プレゼンやセールスで相手を説得できるようになりたい」

…などと、おそらくあなたは思っているのではないでしょうか。
でも、どんなに「話し方」の本を読んでも、これらの悩みは絶対に解決できません。
どんなに「話し方のテクニック」や「とってつけたような常套句や例文」を学んでも、コミュニケーションの問題は解決できないのです。
なぜでしょうか？

コミュニケーションには相手がいるからです。
そこにはあなたではない「他人」がいるのです。
だから、全員に対して有効な「テクニック」や「常套句や例文」があるわけないのです。
まして、そんな「テクニック」や「常套句や例文」は相手に何も伝わらないどころか、逆に不快感を与える可能性さえあるのです。

そこで、本書では、【他者意識】→【論理力】→【メタ意識】の順で、どんな場面にも、どんな相手にも通じるコミュニケーション術を学んでいただきたいと思います。
「仕事」でも「プライベート」でもどんどん使える方法です。

「メタ」という考え方

「コミュニケーションには相手がいる。でも、多くの人が主観や感情だけで人間関係を作ろうとしている」というのが現状でしょう。たとえあなたが客観的な人だとしても相手が主観的な人間ならどうにもなりません。そこで「メタ」という考え方が有効になるのです。では、「メタ」とは、何でしょうか。

おかげさまで拙著『奇跡の記憶術』はベストセラーになりました。この本で私は初めて「メタ記憶」について紹介しました。脳科学と論理力の統合こそ最強の勉強法であることを提案した一冊です。

メタとは「超」という意味。「超自我」とか「メタ認知」といった言葉がすでに学問の世界では大手を振っています。私はその「メタ」という言葉をあなたの人生を変えるキーワードとして活用したいと考え、多くの人が悩む「コミュニケーション」について本書で書くことにしたのです。
コミュニケーションで大切なのは「メタ意識」です。

思考の「クローズアップ」と「フェイドアウト」

あなたはメタ意識を身につけることで、「どんな場面でも、どんな相手にも通用するコミュニケーション術」を手に入れることができます。

たとえば、（後で詳しく説明しますが）「メタ意識」では、思考を「クローズアップ」させたり、「フェイドアウト」させたりすることでコミュニケーションをスムーズにすることができるようになります。

その他にも多くの「すぐに使えるテクニック」を紹介していきます。さらに、【例題】と【トレーニング】も盛り込むことで、この一冊だけで確実に「最強のコミュニケーション術」が身につくようにしました。
つまり、
「人間関係に悩まない人生」
を手に入れることができるのです。

第一章では、なぜ、多くの日本人がコミュニケーションがうまくいかずに悩んでいるのかを解明していきます。
第二章では、「メタ意識」の一番のコアとなる「他者意識」を紹介します。まずは、自分中心の考え方から、相手中心の考え方に変える方法をお教えします。
第三章では、いよいよ「メタ意識」を身につける方法を紹介します。
第四章では、「メタ意識」を使った「話し方の15の法則」を紹介します（法則ごとに具体例があるので分かりやすくなっています）。
第五章では、「メタ意識」を使った「書き方の15の法則」を紹介します（法則ごとに具体例があるので分かりやすくなっています）。
第六章では、「メタ意識」のトレーニング問題です。私のオリジナル問題です（何よりも重要なのは自分で「考える」ことです）。

本書を読み【メタ意識】で、誰からも好かれる「話し方」「書き方」「コミュニケーション術」を身につけ、あなたの人生をよりよいものにしてください。さあ、ページをめくってください。
あなたの人生が今から変わります。

出口　汪