『最高の結果を出すKPIマネジメント』

数字でビジネスを最大化し続けるリクルートで
KPI講師を務めた現場のプロが
実践してきたノウハウを公開!

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「先輩、ケーピーアイって何ですか?」


後輩に聞かれました。
さて、あなたは、何と答えますか?


KPI=Key Performance Indicator


Key Performanceは「事業成功のカギ」。
Indicatorは「指標・数値目標」。


つまり、KPIとは
「事業成功のカギを数値目標で表したもの」です。


ビジネスを「みえる化」するため、いまではさまざまな業種においてKPIマネジメントが活用されていますが、正しく理解されていないケースもあるようです。


また、KPIマネジメントを導入して運用を始めてはみたものの、うまくいかず――


「KPIは運用が大変なのに使えない!」


――と匙を投げてしまうケースも。


そんなビジネスマンの方々に朗報です。


いまや2兆円企業となったリクルートグループで11年間にわたって社内KPI講師を務め、自らも事業プロジェクトのリーダーとしてKPIマネジメントをバリバリ実践してきた人物が、あますところなくノウハウを公開したKPIマネジメントの実践解説書が発売されました!


これまでにない現場レベルの実践的な内容なため、発売と同時に各方面から称賛の声をいただいております。


「これまでにもたくさんKPIや目標管理の本を読みましたが、本書が 一番わかりやすく、実践的だと思いました」
(ビジネスブックマラソン Vol.5062より)


KPIマネジメントに関心の高い方におかれましては、ぜひご一読いただけると嬉しいです。

【本書のおすすめポイント】

  • ◎入門~実践・運用まであらゆる読者レベルに対応
  • ◎KPI・CSF・KGIの関係がすっきり理解できる
  • ◎業態に合わせたKPIの事例集が豊富で、読者それぞれのビジネスに応用が可能
  • ◎図版が豊富で体感的に学べる

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本書まえがき

はじめに
リクルートグループで10年以上教えてきた「KPI講座」

リクルートグループに対して、みなさんはどのようなイメージをお持ちですか?
元気な営業の会社というイメージでしょうか。スーモやホットペッパーなどのサービスのイメージでしょうか。人材を輩出している会社というイメージでしょうか。
あるいは、私が代表を務めていたリクルートテクノロジーズが多数のIT人材を採用しているので、最近はテクノロジーの会社と思っている方もいるかもしれません。リクルート事件のイメージもあるかもしれません。
グループ概要を説明すると、売上高約2兆円、従業員数約4万5000名、海外売上高40%超、HRテクノロジー、メディア&ソリューション、派遣の3つの事業を行っている事業グループです。 私自身は 2018年3月までの29年間、リクルートグループでさまざまな経験をしてきました。外部からはそう見えないかもしれませんが、リクルートはどの部署もあるいは管理職や経営陣も「数字で判断」を行うことが得意です。
創業以来「PC (プロフィット・センター)制度」「版元制度」「価値マネジメント」「ユニット経営」など、現場の管理職に権限を委譲し、数字で進捗状況をモニタリングし、マネジメントを改善し続けてきています。
その土台の一部を担っていたのがKPIなのです。


私のKPI講座が11年間続いた理由

リクルートグループには「メディアの学校」という勉強会があります。私はそこで、11年間「KPI」と「数字の読み方」の社内講師をしていました。
講師といっても専属講師ではありません。自分自身が担当している業務のかたわら、年に2回。1回あたり50名前後、累計1000名超のマネジャーやメンバー相手に講義をしていました。
講座が次回以降も継続するかどうかは、受講者の受講後アンケートで決まる仕組みでした。 ですので、11年継続したというのは、自分で言うのもおこがましいのですが、人気講座であり続けたわけです。

11年間続いたのには、2つ理由があります。
まず、受講者が事業で実際にKPIマネジメントができるようになったこと。受講者が新しいメンバーに私の講座への参加を薦めてくれました。もう1つの理由は、私自身が新規事業の立ち上げでKPIマネジメントを実践していたことにあります。
11年間の後半にあたる5年目からの6年間は、私自身が実際にサービスの事業責任者になり、KPIマネジメントを活用しながら事業運営をしました。
そのタイミングで講義内容を刷新し、今までの理論に加えて、私自身が担当している事業のリアルなKPIマネジメントの設定、運用、改善の仕方を共有しだしたのです。
昔話や他人の成功体験ではなく、つねに現在進行形だったわけです。
私たちが設定したKPIによって担当事業がどのように進化したのか、あるいは私たちにはどのような葛藤があったのか、そして、マネジメントや現場はどのように変化していったのか......という手触り感満載の話をしたことで、うれしいことに受講者の皆も興味を持ってくれました。

ただ、私自身のプレッシャーは半端ではありませんでした。KPI講座の人気講師を自任していた私自身が、実際の事業を担当して、「KPIマネジメントがうまくできなかったら......」というプレッシャーはすさまじいものでした。
しかも過去の講義内容は、社内のイントラネット上で、いつでも誰でも見そごられるのです。過去の講義内容と現在の事業の結果に齟齬が生じたとしても、過去の講義内容の変更や削除ができないのです。

幸い、担当事業はKPIマネジメント導入をきっかけに成長軌道に乗り、そして私が事業担当を離れてから現在に至るまで、さらに成長し続けています。
それくらいKPIマネジメントはパワフルなツールなのです。



そろそろ「なんちゃってKPI」から脱却しませんか?

KPIマネジメントとは、次の3点を関係者全員で共有・実行・改善し続けることです。
①現在の事業にとっての最重要プロセスを明確にし(=CSF)
②それをどの程度実行すると(=KPI)
③事業計画が達成できるのか(=KGI)


本書では、単に数値を見ながら事業運営する「なんちゃってKPI」とは一線を画す、徹底した現場主義の使えるKPIマネジメント手法を共有したいと考えています。
この本は、こうした私のリクルート時代の「メディアの学校」講師としての11年間の講座の内容がベースになっています。
毎回、講座の冒頭で、受講者が講座終了後、以下のような感想を持ってもらえれば、今回の講座は成功だと伝えていました。

「KPIに興味を持てた」
「自組織のKPIを(知らない人は)確認してみよう」
「自組織のKPIを(知っているけど使っていない人は)活用してみよう」
「実際にKPIを作ってみよう」
「誰かに今日学んだ話をしてみよう」

この本を読み終わったあなたが、同様の感想を持っていただければ、とてもうれしいですし、この本を書いたことは成功だったと思います。


基礎から実践、レベルアップまで学べる

毎回、講座では事前に受講者に「今回の講座でどのようなことを知りたいですか?」というアンケートをとっていました。要望は多岐にわたりました。本当の基礎の基礎から学びたい人から、かなり KPIマネジメントを実践している人からのレベルアップ要望までありました。
それら多様な人たちの満足度がいずれも高かったので、さまざまなニーズの読者の方々の役に立てると思います。

例えば、ある回の講座の事前アンケートのコメントを見てみましょう。

◎基礎からKPIを学びたい層
・ KPIについて基礎から学びたい
・「そもそもKPIとは」というところから勉強したい
・KPIが何か分からないので分かるようになりたい
・KGIとKPIの違いがよく分かっていない

◎実際にKPIを作りたい・実践に役立てたい層
・日々の業務で触れるKPIの考え方、設定方法などを学びたい
・KPIが何かを知り、自分の業務へ活かしたい
・実際にKPI設計のミッションがあるため体系立てて学びたい
・適切なKPI策定ロジックを体系的に学びたい
・KPIの作り方についておおまかな内容を理解したい

◎KPIマネジメントのレベルアップをしたい層
・KPIにより業務改革できるマネジメント力をつけたい
・事業計画策定や KPIモニタリングの実業務を今までよりも深めたい
・開発プロジェクトのKPIの妥当性が判断できるようになりたい
・事業KPIの設計、分析視点、考え方を身につけて、事業を受け持つ組織長と同じ視点で会話、議論できるようになりたい
・プロジェクトの投資決裁でKPIが妥当かチェック、もしくは立案できるようになりたい

本書はこのような疑問を解消したい人に満足してもらえると思います。
もちろん、KPIマネジメントは、万能薬ではありません。
ですので、すべての状況で活用できるものではありません。
ただし、KPIマネジメントを正しく理解し、正しく活用すると、その適用範囲はかなり広いのです。きちんと理解した上でそれを使わないのと、知らないで使わないのは、大きな違いがあります。
繰り返しになりますが、KPIマネジメントは、みなさんの想像以上に活用範囲が広いのです。ぜひ正しく学んで、活用してみてください。

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著書プロフィール

中尾 隆一郎

株式会社中尾マネジメント研究所(NMI)代表取締役社長
株式会社旅工房取締役。株式会社LIFULL取締役。株式会社ZUU取締役。東京電力フロンティアパートナーズ合同会社投資委員。LiNKX株式会社監査役。
1964年生まれ。大阪府摂津市出身。1989年大阪大学大学院工学研究科修士課程修了。同年、株式会社リクルート入社。2018年まで29年間同社勤務。2019年NMI設立。NMIの業務内容は、①業績向上コンサルティング、②経営者塾(中尾塾)、③経営者メンター、④講演・ワークショップ、⑤書籍執筆・出版。専門は、事業執行、事業開発、マーケティング、人材採用、組織創り、KPIマネジメント、経営者育成、リーダー育成、OJTマネジメント、G-POPマネジメント、管理会計など。
著書に『最高の結果を出すKPIマネジメント』『最高の結果を出すKPI実践ノート』『自分で考えて動く社員が育つOJTマネジメント』『最高の成果を生み出すビジネススキル・プリンシプル』(フォレスト出版)、『「数字で考える」は武器になる』『1000人のエリートを育てた爆伸びマネジメント』(かんき出版)など多数。Business Insider Japan で「自律思考を鍛える」を連載中。
リクルート時代での29年間(1989年~2018年)では、主に住宅、テクノロジー、人材、ダイバーシティ、研究領域に従事。リクルートテクノロジーズ代表取締役社長、リクルート住まいカンパニー執行役員、リクルートワークス研究所副所長などを歴任。住宅領域の新規事業であるスーモカウンター推進室室長時代に、6年間で売上を30倍、店舗数12倍、従業員数を5倍にした立役者。リクルートテクノロジーズ社長時代は、リクルートが掲げた「ITで勝つ」を、優秀なIT人材の大量採用、早期活躍、低離職により実現。約11年間、リクルートグループの社内勉強会において「KPI」「数字の読み方」の講師を担当、人気講座となる。

『最高の結果を出すKPIマネジメント』
中尾 隆一郎 著

目次

  • はじめに
  • 第1章 KPIの基礎知識
  • 第2章 KIPマネジメントを実践するコツ
  • 第3章 KPIマネジメントを実践する前に知っておいてほしい3つのこと
  • 第4章 さまざまなケースから学ぶKPI事例集
  • 第5章 KPIを作ってみよう
  • おわりに

価格 2,000円(税抜)
2018年6月発売