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“武器”に頼っていたら奴隷になる!
この本で言う“武器”とは、スキルのことである。
スキルとは、たとえば
「TOEICで〇〇〇点を取る」
「パワーポイントを使いこなす」
「ソーシャルメディアを使ってマーケティングを行う」
など、いわゆる技術のことを差す。
こと技術といえば、わが国は「モノ作り大国」である。
その日本が今、置かれている立場といえば、
ソニー王国の凋落を代表するように、途上国にその地位を奪われている。
これは人生についても同じこと。
スキルはいつか新しいスキルに生まれ変わる。
そのとき、あなたは新たなスキルを追い続けるのか?
スキルにすがるとき、あなたはスキルの奴隷となっていく……
地政学・戦略学者が説く人生攻略法
著者は「戦争で勝つためにはどうすればいいか?」
という「戦略学」を研究している。
その彼が、なぜ「人生」について語るのか?
実は「戦略学」は「人生戦略」そのものに落とし込めるからである。
自己啓発本マニアでもある著者は、
専門の研究をしている間に、
戦略学と人生戦略の相関性について考え続けた。
そこで導き出されたのが、
日本人にとって一番適した人生の目標設定法であった。
それは戦略学で言う「順次戦略」と「累積戦略」と呼ばれるものだ。
この2つを同時に行うことにより、
日本人に最も適した目標設定ができるという。
この2つの戦略とは何か?
これまでにはなかった新しい考え方を提示する。
「ゼロ世代」よ! 立ち上がれ!
私たちが置かれている世界は、生き抜くにはとても厳しい。
そんな世界を、あなたは悲観的に見るか、それとも楽観的に見るか?
この本はそのどちらでもない、
世界では常識の「リアリズム」という視点から、
「人生に“絶対に”勝つ」ための戦略を伝授する。
なぜ“絶対に”なのか?
それは「戦略学」がこ、負けることが許されない
“戦争”がベースとなっているからである。
世界はリアリズムに満ちている。
私たちがこの厳しい社会を生き抜くには、
“武器”を捨てて、新しい概念を身につけなければならないのだ
【目次】
第1章 なぜ日本人は「戦略」が苦手なのか?
戦略学的にはまったく違う「戦略」と「戦術」の意味
技術を磨いても欧米には勝つことはできない
コントロールすることが基本だった欧米社会
欧米社会は自国の有利となるようにルール作りをする
環境を作り出す欧米人、環境を受け入れる日本人
ルールによって虐げられてきた日本人
日本人が「人生の目標設定」が苦手な理由
ビジョンやミッションという形の戦略思考
あなたも日本とともに没落していくのか?
生き残るには“武器”を捨てるしかない
この世界を生き抜くために必要なリアリズム
第2章 戦略を考えるうえで大事な3つのイメージ
国際政治学者が考えた、戦争が起こる3つの理由
すべての事象は3つのイメージで説明できる
自分自身を3つのイメージのなかで考える
ファーストイメージ持って生きる
ファーストイメージでセカンドイメージやサードイメージも変えてしまう
世界を変えられるのはあなただけ
ファーストイメージに気づいた、ある司教の言葉
第3章 戦略学を知れば、世界を変える「人生の戦略」が生まれる
「戦略」は「戦術」よりもスケールが大きい概念
戦争に勝ったあともコントロールできることが戦略レベル
「戦略」は科学的なものではない
クラウゼヴィッツの『戦争論』から戦略が生まれた
戦略をつかさどる最高レベルの新しい概念
「戦略の階層」は戦争から考えれば分かりやすい
最も大事な「世界観」とは何ものなのか?
「戦略の階層」をあなたの仕事に落とし込む
「戦略の階層」を「成功本」に当てはめてみると……
日本社会に未来はないのか……
抽象度が低い「性能」にこだわり続ければ敗北する
下の階層から上の階層に結びつける日本型の戦略
ビジョンはファーストイメージに帰結する
ビジョンを磨くために抽象的なことを考える
技術で負けた欧米はソフトを押さえるしかなくなった
戦略的に仕事を選んでいく時代
「戦略の階層」を人生目標にどう落とし込んでいけばいいのか?
自分自身の「抽象度」を上げて人生の戦略を考える
上のレベルを「イメージする」ことで人生の戦略を考える
上の階層から「ハック」する?
タテに物事を考えるにはフラットでなければならない
フラットの階層でいらない“武器”は捨ててしまおう
目標を立てるなら「大戦略」まで突き進め!
英語スキルは単なる“武器”なのか?
「世界観」からも人生を攻めてみる
人生には「世界観」よりも上のレベルも存在する
日本人もイメージを表現できる「世界観」を持っている!
第4章 あなたの人生に「2つの戦略」を授けよう
戦略に隠された2つの意味
「順次戦略」という「すごろくゲーム」
「累積戦略」という「しらみ潰しゲーム」
日本で流行している「順次戦略」の落とし穴
あるとき突然に現れる「累積戦略」の効果
「順次戦略」と「累積戦略」の両方を使うことの重要性
「創発」すれば、人生は一気にジャンプする
2つの戦略を東洋思想で考えるとうまくいく
見えない部分に力を入れることが重要
人生目標に「抽象度」を上げていく方法
地政学はビジョンを「見える化」したもの
「累積戦略」はコシの強さを持っている
生き残りたいなら、まず「水になれ」
生き残りのためのリアリズムという“武器”
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田母神俊雄氏推薦!
「日本をもっといい国にするために、
こんな若き地政学者の登場を待っていた!」
地政学とは、国際社会の常識とされている戦略で、
「自国の国益のために行う戦略」である。
この学問は、第二次世界大戦中、日本でも盛んに研究された。
しかし、敗戦後GHQによって研究は禁止され、
危険な学問として、日本では長らく封印されてきた。
しかし、世界は地政学を常識として
日本に対して、さまざまな戦略を仕掛けている。
知らないのは日本だけ。
地政学を知らなければ、これまで同様、
他国にいいようにされてしまうだけである。
やがて日本は「世界地図」から消えていく!?
日本は50年にわたり日米安保のもと、
アメリカの戦略に乗り、これまでやってきた。
しかし現在、アメリカの経済力の低下、中国の台頭により、
その勢力図が変わりつつある。
しかも唯一の同盟国アメリカにとって、
国益の第一は地政学上、日本ではないのである。
アメリカが日本を捨て、中国に委譲するとき、
戦略なき日本は、世界地図から消えていく。
そして、日本は中国にのみ込まれていく。
その中国は、海洋に勢力を広げようとしている。
その範囲は、台湾、沖縄から将来的には
太平洋をアメリカと分割することまで目論んでいる。
つまり、沖縄独立も視野に入れているということである。
そんな中、民主党は「沖縄ビジョン」を掲げ、
外国人参政権を与えようとしている。
果たして、日本は中国と手を組んでうまくやっていけるのか。
かつて日本に国土を蹂躙された老獪な国は、日米同盟のようにはいかない。
その先にあるのは、日本の属国化なのである。
日本に残された道は、地政学上3つしかない
地政学で言うランドパワーの国(中国)と
シーパワーの国(アメリカ)に挟まれた、
シーパワーの国である日本は、
戦略上、3つの選択肢しかない。
- 日米同盟の維持
- 中国による属国化
- 日本の独立
しかし、真の独立などそんなに甘くない。
日本に一番欠けているもの、それは世界観、
つまり、日本のアイデンティティである。
世界が「カオス化」していく中、
日本がアイデンティティを取り戻し、世界に伍していくために、
今こそ、地政学という 「世界の常識」を知らなければならない。
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