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私が学生だった頃、クラスの誰が「陽キャ」か「陰キャ」か、そんな身も蓋もない話がよく飛び交っていたように思います。今となっては「くだらない」と一蹴できそうですが、当時の私もやはり自分が「陰キャ」の烙印を押されないようにと、まわりに無理に合わせていたこともありました。だけどそれなりに大人になると、むしろ陰キャの身の振り方って最高だと思えてくるんですよね。ほどほどに人づき合いをして、ほどほどに仕事をして、ほどほどに趣味を楽しんで、ほどほどに外出して……。この「ほどほど」をうまく使いこなせるのが陰キャなんです。ぜひ、しろねこさんの「陰キャの陰キャによる陰キャのための処世術」をマスターしていただければと思います。
POSTED BY美馬
View More根暗で陰キャであることに、
「根暗」や「陰キャ」と聞くと、暗く内向的でコミュ力低め、つねに後ろ向きな考えを持つような人を思い浮かべるでしょうか?
きっと自信と誇りを持てるようになる。
たしかに、それは間違いではないかもしれません。
しかし、世間で大きく間違って捉えられていることが一つあります。
それは、「根暗」や「陰キャ」の人は、人生を損していると思われているということです。あるいは、本人たちもこの世の中に“生きづらさ”を感じているかもしれません。
著者のしろねこ氏は自称陰キャであり、幼少期からその性格ゆえに苦労をしてきた人物です。そんな人生を送るなかで、無理やり「陽キャ」を演じる必要も、友達をたくさんつくる必要も、嫌いな人とつき合い続ける必要も、地獄のような職場で働き続ける必要もない、ということに気がつき、自分自身を消耗させない「陰キャのための処世術」を習得しました。
本書は、
◎敵はつくらないように、人間関係を整理する。
◎自分にとって本当に必要な人を見極める。
◎自分を大切にしてくれる人や自分にとって身近で大切な人を大事にする。
◎苦しすぎる環境にあるなら、「逃げる勇気」を持つ。
◎ありのままの自分でいる。
◎「ない」ものより、「ある」ものの幸せを数える。
など、当たり前のことを当たり前にできるようになるために、しろねこ氏がこれまでにX(旧Twitter)に投稿してきた言葉の一部を抜粋・ブラッシュアップし、その言葉をつくった背景や意味、言葉に込めた想いなどを書き加えた1冊です。
人間関係がいつもうまくいかない、人づき合いが苦手、どうしても明るく振る舞えない、職場の雰囲気がつらい、なんだか生きること自体が苦しい……。
そんな生きづらさを抱えているなら、しろねこ氏の戦略をちょっとだけでも良いので参考にしてほしいと思います。
どうかあなたの心が少しでも軽くなりますように。
本書の目次
はじめに
第1章 人生で一番長いつき合いになるのは、やっぱり自分。
自分を好きにならないなんてもったいないよ。
第2章 君はとても優しい人間だから傷つきやすいんだ。
ほんの少しコツをつかめば、きっと他人ともうまくいく。
第3章 しょせん仕事は人生の暇つぶし。
苦しすぎるなら、いつ逃げ出してもいいんだよ。
第4章 陰キャだってもっと幸せになれるから。
嫌われることを恐れるより、大切な人を大事にしよう。
第5章 根暗なりにも、暗い世の中に物申したいことがある。
「正論」を言うときは用法用量を守ろう。
おわりに
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