ピーターパンが教えてくれた。
『ティンカーベルの魔法の粉。
　ほんのちょっとの栄養でぐんぐん増える。
　ぐんぐんふえた粉はますます増える。
　でも、栄養をやり忘れるとみるみる枯れて、消えていく。
　元気が無くなった魔法の粉は、次から、次へと消えていく。
　気づかないまにあれよあれよと無くなっちゃうかも・・・。』

いつかキラキラ輝く魔法の粉で大空を自由に舞える日まで、
ビンに入ったこの粉が、そんなに大事な粉だとは、
誰にも内緒。
だって、「そんな粉で空を飛べるわけがない」って言われても、
何にも言い返せない。
「意地でも飛んでやる」って思っても、心が重くなっちゃうから。
大切に、大切に胸の中で、育てよう。

隠しているのに、輝きがもれてしまって、
「きれいな粉だね」なんて言ってもらえたら、
少しにっこりして、ほんの少しだけ見せてあげるんだ♪。
でも、空が飛べることは、私とピーターパンだけの秘密！
素敵なひ・み・つ。

「過去の私」が大切な粉を粗末にしてたら、
「今の私」は、きっと、「ダメダメダメ」と必死で叱る。
「今の私」が大切な粉を粗末にしてたら、
「未来の私」が、「ダメダメダメ」と必死で叱る。
そして、その粉がどんなに素敵なものか、教えてあげる。
どうやって育てるのか必死で教えてあげる。

粉を育てるのは大変だけど、
粉を育てるために育ててるわけじゃない。
粉を育てることが義務じゃない。
粉を育てるのに疲れて、心がどんどん重くなったら
意味がない。
私が空を自由に飛んで、ネバーランドへ行きたいから。
楽しくて、たのしくて、どきどきしたいから。
誰のためでもなくて、私のため。
過去と、今と、未来の私のため。

今、ビンの中にある小さな輝きを誇りに思う！！
私が育てた粉だから。これから育つ粉だから。
今はとってもちょっぴりで、小さな小さな光の粉だけど、
どんどん、どんどん、輝きを増す…素敵な粉だから。。。

小さなころから、童話が好きで、ファンタジーと呼ばれる分野が特に
好きでした。絵を描くことも好きだったので、
見た人がどきどきするような童話の挿絵を描くのが夢です。

石井さんは、毎晩、私の窓に
『ネバーランドへ誘いに来てくれるピーターパン』です。
空を飛べる粉をかけてくれるティンカーベルは『私の潜在意識』です。

最初は、私の心が重く、魔法の粉も私には効かないのかと思いましたが、
毎晩、石井さんが来てくれるので、心が軽くなり、
ネバーランドへ本当に行ける気がしています。

でも、ネバーランドには、
海賊もワニもいるよ。
本当に行きたい？

海賊に会ったとき、とっさに逃げ出さずに、
戦える？