実用/趣味

50歳からは肉を食べ始めなさい
50歳からは肉を食べ始めなさい 藤田 紘一郎

糖尿病、生活習慣病は治る!?

あなたのコレステロール値と脂質の値は高い。
このままでは早晩、動脈硬化にかかるでしょう。
そうなりたくなければ、「肉」は控えなさい。

これまであなたは、医者にそういわれてきたかもしれません。

また世間では、肉を遠ざける「粗食」や「一汁一菜」、
「プチ断食」の食事法こそが
体を若く保つと紹介されてきました。

そこで、こうした医者の指導や健康情報に従い、
「健康のために」と肉を減らし、
野菜中心の食事に変え、
ついにはカロリー制限までしてきたことでしょう。

しかし、はたしてそれで「健康」になれるのでしょうか。

そんなことはありません。

肉を食べない野菜中心の食事を続けていては、
健康長寿は逆に遠ざかってしまうのです。

では、どうすればよいのでしょう。

その答えが、40代までは「健康のため」と肉を控えてきた人も、
50歳になったら「健康のため」と胸を張って肉を食べ始めることなのです。



年齢によって、食べ物は変わる

なぜ、「50歳」を機に肉を食べ始めたほうがよいか。

それは肉を正しく食べていれば、薬漬けの生活にもオサラバできます。

ひだまりサロンのようになっている病院の待合室で
時間を費やすことはなくなり、
社会のため、家族のために精力を注ぐ生き方ができるようになります。

50歳から肉を上手に食べていれば、豊かで充実した人生を送ることができるのです。

ただし、肉は食べ方が重要です。

そういって肉の健康効果について力説している私ですが、
実は、3年前まで「肉を控える」生活を送っていました。

その理由とは、医者として恥ずかしながら、糖尿病を患った経験があったからです。

糖尿病になったばかりの頃、私は病気を治したい一心で
カロリー制限ダイエットを実践していました。

しかし、まったく改善されません。

それどころか、薬に頼らざるをえませんでした。

その反省から健康長寿のための食事について研究し、
そこで「肉食」の重要性を知ったのです。



「肉」「コレステロール」は健康にわるいは、ウソ!

私が糖尿病を克服した方法は簡単です。
「肉は、カロリーもコレステロール値も高いので、生活習慣病の人は控えたほうがよい」
という、医者の情報を信じることをやめただけです。

そして、結果として正反対のことをするようになりました。

それが
「カロリー計算をしない」
「コレステロールの値を気にしない」
「野菜と肉を上手に食べ、主食は抜く」

という3点を心がけた食生活です。

食べ方を変えただけで、私は糖尿病をすっかり克服しました。

体重も10キロ減り、
血糖値もコレステロール値も中性脂肪値も正常の値に安定しました。

今では、糖尿病の薬も抗コレステロール剤も飲んでいません。

もちろん、カロリー計算など食事をまずくするだけのダイエットとも無縁の生活です。

今では以前よりも若々しい体をつくり、
研究と講演と執筆活動にますます邁進できるようになりました。

肉を食べれば、老いを防ぐだけでなく、
がんや心筋梗塞などの生活習慣病も遠ざけ、
薬いらずの体を作ってくれるのです。



「生涯現役」

誰もが目指すこの生き方を叶えてくれるのが、
50歳から肉を上手に食べ始めることなのです。

世界一の長寿国となった日本ですが、
同時に要介護の方は500万人を超えたそうです。

俗説に従って肉を避け、老いや病で体を壊してしまうのか、
正しい知識を知り、若々しく活動的に残りの人生を謳歌するのか──。

判断はあなたにゆだねられています。

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