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  • ボケても、家族がいなくても、「理想の死」は迎えられる
    コロナ禍の時代にこそ考えたい、「理想の死」の見つけ方

    「万一、何かあったら心配」「1日でも長生きしてほしい」……本人に良かれと思って誰もがとる行動が、じつは高齢者を孤独に追いやっている。
    「好きなものを食べたい」「自由に外出したい」「死ぬ前にもう一度、自宅に帰りたい」、そんな人間として当たり前の希望を、願っても仕方ないと口に出すこともできない。私はそうした高齢者の方々をたくさん見てきた。
    どんなに安全を求めても、安心を願っても、人間は必ず死ぬ。いま本当に求められているのは中途半端な“安全・安心”ではなく、その“安全・安心”の呪縛から高齢者の生活を解放することなのだ。「うらやましい孤独死」は、そのもっともわかりやすい例だろう。



    カバー写真について

    カバーの写真は、私の患者さんで鹿児島の山間部で独居している土井道子さん(80歳)。
    幼少時から小児麻痺があり、手足の動きや会話はかなり不自由だ。土の上を這って畑の草を刈る。洗濯物は地面から勢いよく物干し竿に投げかける。手の震えもあるのだが狙いは正確だ。兄弟が成人して鹿児島を離れ、一緒に暮らしていたご両親も亡くなった。彼女はそれでも住み慣れたわが家を離れたくない、とデイサービスや訪問介護・配食を利用し、台風のときなどは臨機応変に宿泊利用をしながら一人暮らしを続けている。
    え?そんな生活、不安じゃないかって? 
    その不安は周囲の不安であって、土井さんのものではない。周囲の人の不安や心配を理由に彼女の自由を奪うべきではないのだ。彼女はいつも笑顔なのだから。



    はじめにより

    本書では、孤独死を過度に恐れるあまり独居高齢者が容易に施設に収容されてしまう風潮に一石を投じたいと思っている。
    率直に言おう。いま、高齢者施設はそうした高齢者の収容所になってしまっている。
    高齢者でも若者でも、人は人間関係の中で生きている。しかし病院や施設への収容はそれまでの地域での人間関係を断ち切ってしまう。
    人間がかかるもっとも重い病気は「孤独」である。

    (略)

    本書は、現代の医療システムへのアンチテーゼとして「孤独死なのにうらやましい」といえる事例と、その理論的背景を集めたものである。



    もくじ

    まえがき

    第1章 私が見た「うらやましい孤独死」
    「本当にうらやましいよ」
    医師の〝究極の目標〟とは? 
    「入院は絶対しない!」――90代後半の男性のケース
    もしも家族がいたなら…
    「うらやましい孤独死」の条件――土喰ミツエさんのケース
    余命1週間の宣告
    家族の覚悟

    第2章 破綻都市・夕張でわかったこと
    阪神淡路大震災、建設現場での体験
    自分への負い目
    私を変えた、ある事件
    医学的正解の崩壊
    「人工透析をしない」という選択
    4年間の夕張生活でわかったこと
    医療システムのデザインが間違っている
    日本の病院で起こる「バカげたこと」 

    第3章 目を覆いたくなる現場
    麻痺していく感情
    徘徊か、ただの散歩か
    「助けてくれ」なんて一言も言わなかった
    「ハラのパイプをひっこぬいてください」 
    患者の思いにアプローチする「覚悟」と「技術」 

    第4章 医療の限界は超えられる
    日本人の孤独度は世界トップクラス
    医療による対応に限界が見えたとき
    イギリスの医者は何を処方するか?
    学校帰りのわが子が教えてくれたこと
    人間がかかるもっとも重い病気

    第5章 さまざまな解決策
    高齢者にとって本当に必要なもの
    隣人祭り――渋谷区における成果
    「高齢者見守りネットワーク・みま〜も」の取り組み
    勝手に「ソーシャル・キャピタル」を育む
    いつの間にか「地域包括ケアシステム」 
    医療は偉大だけれど…
    高齢独居でも「家族」が送れる、幸せな死

    あとがき

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