「つぶしのきかない仕事」
市長がぼやく、
選挙の内幕、役所の裏側
――当選と落選のはざまで
落選により政治家としてはひと区切りをつけたつもりだ。だから、もう有権者にも、政界にも、遠慮も忖度もない。怖いものは何もないのだ。
本書が面白いかどうかは読者のみなさんのご判断にゆだねるしかないが、きれいごとを抜きに書いたことだけは約束できる。
――選挙の内幕も、役所の裏側も、すべて私が実際に体験した事実である。
もくじ
まえがき――政治家の本が面白くないわけ第1章 これが市長の日常です
某月某日 市長の長~い一日:週の半分コンビニ弁当
某月某日 冠婚葬祭:葬式は探してでも行け
某月某日 給料いくら?:「伊藤忠にいればよかったのに」
某月某日 怪文書騒動:「柏の女って誰なのよ?」
某月某日 入団セレモニー:ダルビッシュ、中田翔、斎藤佑樹
某月某日 大谷翔平フィーバー:寮退去のXデー
第2章 落下傘候補、舞い降りる
某月某日 青年よ、市長になろう:インドから鎌ケ谷へ
某月某日 選挙戦、突入:公約を作る
某月某日 選挙のプロ:「なんでみんなに謝ってるの?」
某月某日 絶対あんたに入れるから!:しがらみなきよそ者
某月某日 運命の日:そして市長の椅子へ
某月某日 猛勉強:「こいつは何も知らないんだな」
某月某日 経歴詐称疑惑:反市長派からの追及
某月某日 市内で一番エライ人:私の腰が低いワケ
某月某日 小泉総理、来たる:国政とのビミョーな関係
某月某日 嘘つき:インドに帰りたい
某月某日 苦手意識:議長とのあつれき
某月某日 画策:入学式に出させて!
某月某日 2期目へ挑む:落選という悪夢
某月某日 一戸建て購入:地元に根を張る
某月某日 「予算が足りません!」:マイナス17億円
某月某日 否決:反対討論の嵐
某月某日 急ごしらえの予算案:市の仕事を止めるな
某月某日 ペコちゃん人形:市民はハコモノがお好き?
某月某日 他人のふんどし:満たされる思い
第3章 市長を出せ!
某月某日 内助の功:時にはお詫び行脚
某月某日 公約破り:つぶしのきかない仕事
某月某日 隠れカープファン:カープVSファイターズ
某月某日 中田翔のご招待:ひとり親家庭を東京ドームへ
某月某日 資金集め:パーティー券の売り方
某月某日 盆踊りめぐり:秘書課の腕の見せ所
某月某日 鉄板スピーチ:敬老会を盛り上げる方法
某月某日 市長を出せ!:自宅に押しかけた男
某月某日 2番、センター、清水:出場機会を求めて
某月某日 災害対応:雨の中を駆けずり回る職員たち
某月某日 首相官邸に乗り込む:安倍、菅、二階、岸田
某月某日 最大の味方:ウインウインの関係
某月某日 ブチギレ:怒らない人間が怒ると…
某月某日 パワハラ疑惑:おねだり失敗
第4章 終わり悪ければすべて悪し
某月某日 国政進出:「あんた、出ないか?」
某月某日 天秤にかける:日本維新の会からのアプローチ
某月某日 無反応:衆議院選挙
某月某日 落選:廃人同然
あとがき――先行きの見えない日々
【発行】三五館シンシャ/【発売】フォレスト出版