【NHK「きょうの料理」講師・多くのグルマンを魅了する料理人
上野直哉が語る料理の新常識】
2011年から5年連続でミシュラン二つ星を獲得した上野直哉が、
レシピに頼ることなく、
自分の料理に自信が持てるようになる方法を
徹底解説した書籍が登場です。
『おいしいのものさし』とは、
簡単にいうと料理を
おいしくするためのポイントを見極める目であり、
自分が『おいしいと感じる料理』を生み出すための基準です。
『おいしいのものさし』を一度身につけてしまえば、
美味しいものを作るためのレシピは一切不要となり、
「これを入れたら、こうなるんやろうな」
「もうちょっとこうしてみようかな」
「私はこれを入れた方が好きな味になる」
と、自分なりに料理を
もっと自由に楽しむことができるようになります。
「レシピがなければ料理がつくれないじゃない!」
と疑問に思うかもしれません。
もちろんレシピを見ることは悪いことではありません。
著者である上野直哉氏はもちろん、
先日、書籍出版に際し行われた
上野直哉氏の師匠である
京都の料亭「菊乃井」主人・村田吉弘さんの特別インタビューでも
「なんとなく『肉じゃがみたいなもん』を作るのなら、まずはレシピを見て、ちゃんと『肉じゃが』を作れるようになりなさい」
と、料理初心者の方に村田吉弘氏は伝えているそうです。
つまり、
レシピとは作り方を共有するものであり、
美味しいものを共有するものではないということ。
美味しいと感じる基準は人によって違います。
美味しいものを作るためには、
「誰かのレシピ」を頼るのではなく、
自分の中にある『おいしいのものさし』を基準に
料理をすることなのです。
「レシピを見て作ってみたけれど、なんだかうまくいかなかった」
「レシピ通りに作ろうと思って調味料を買ったけどほぼ使わない」
「レシピ通り作っても、心の底から『美味しい』と感じない……」
世の中にたくさんのレシピがあふれている昨今、
『美味しいものを自分で作る』ために、
レシピに忠実に料理をしている多くの方が、
このような経験をしています。
レシピに頼ることなく、
自信を持って
『おいしい』を作れるようになるヒントが
たくさん詰まった1冊です。
気になる本書の内容
本書の内容は以下のとおりです。はじめに――レシピを見ないと料理ができないあなたへ
第1章 おいしい「ものさし」が身につく10の料理【前編】
実は楽ちんな「煮炊きもの」
◎鍋にぶち込めばできる筑前煮
◎失敗しない肉じゃが
調理のコツが詰まった「和えもの」
◎ほうれん草とにんじん、こんにゃくの白和え
◎れんこんと薄揚げのごま和え
「蒸しもの」は身を助ける!?
◎蒸しじゃがのポテトサラダ
◎鴨ねぎの蒸し煮込み
◎ごちそう茶碗蒸し
「基本のだし」と「そぼろだし」
◎湯葉のお吸い物
◎そぼろだしの沢煮椀
何はなくとも「炊き込みご飯」
◎えんどう豆のご飯
◎かやく飯(五目ご飯)
いつでもごちそう!「夏のすき焼き」「冬の魚すき」
◎夏野菜と豚肉のすき焼き
◎魚介でこっくり冬の魚すき
第2章 心に響いた人の味と技
おいしい出会いが、料理をより豊かに自由にしてくれる
第3章 地の味。料理の8割は土の上でできている
料理をつくるとき、自分のエゴなんてもんはいらんのです
第4章 おいしい「ものさし」が身につく10の料理【後編】
野菜がしみじみ旨い「すり流し」
◎温かな里芋のすり流し
◎冷たいかぼちゃのすり流し
フライパンで上手に「照り焼き」
◎鶏の照り焼き
◎ブリの照り焼き 梅風味
素材を生かす「精進天ぷら」の揚げ方
◎精進天ぷら(さつまいも、なす、椎茸、いんげん、スナップエンドウ、大葉)
便利なつくり置き「自家製調味料」
◎照り焼きのタレ
◎昆布醤油
◎土佐酢
第5章 芋の皮剝きさえできない、頭でっかちだった僕のこと
失敗を繰り返しながら、おいしいものさしは身についた
あとがき