著者の辻秀一先生との本づくりは、個人的に『禅脳思考』『自己肯定感ハラスメント』に続き、本書が3冊目となります。今回は、メンタルトレーニング専門のドクターの立場として、父親として実践し、導き出した辻流子育てメソッドを公開してくださいました。辻先生の娘さんは、現在、クリエイティブディレクターとして活躍している辻愛沙子さんです。2024年春まで日本テレビ「news zero」にレギュラー出演していたので、ご存じの方も多いかもしれません。このたび、本書の読者限定特典として、愛沙子さんに特別インタビューを実施し、娘の立場から見た、「辻家の子育て」について語っていただいたインタビュー記事(PDF)を用意しました。「娘からの証言・答え合わせ」という意味でも楽しめる内容になっています。わが子の個性・才能を輝かせるために、親ができることは何か?そもそもどんな親子関係を築けばいいのか?どんな声かけ・コミュニケーションをとればいいのか?その答えと希望が詰まった1冊になりました。一人でも多くの子育て世代の親御さんに届いて、自分の個性を輝かせて生きる子どもが増えますように。
POSTED BY森上
良かれと思ってやっている、
その声かけ、関係づくりが、
子どもの個性・才能をつぶしているかも!?
「子育て」のあり方が変わり始めています。AIの登場、偏差値教育の限界、
ネット社会隆盛の今、求められるスキルの変化……など、
あらゆる要因で変わり始めているなかで、
注目されている1つが、
わが子の「才能」や「個性」を
輝かせる子育てです。
ただ、
わが子の「才能」や「個性」を輝かせるために、
良かれと思ってやっている声かけや関係づくりが、
輝かせるどころか、つぶしている可能性があると
警鐘を鳴らすメンタルドクターがいます。
そのメンタルドクターこそ、
本書の著者・辻秀一さんです。
人間の「才能」や「個性」は、
何かと比較したり、点数で競争するものではありません。
ところが、
多くの親子が他者との比較や競争で計るような
声かけや関係づくりに陥り、
結果、わが子の個性をつぶす結果になっている
ケースが多く散見されると言います。
では、
わが子の個性をつぶさず、輝かせるためには、
親としてどのような意識をもって、
わが子との関係を築き、
声かけやコミュニケーションをとればいいのか?
著者の専門である心理学をベースに、
その具体的な思考法と実践法を
わかりやすく解説したのが本書です。
本書でお伝えしている「親としての姿勢」は、
大谷翔平さんや藤井聡太さんのご両親の姿勢に
共通するものがあります。
わが子の個性や才能を輝かせるために、
親がやるべきことは何か?
どのような親子関係を築けばいいのか?
ノウハウだけにとどまらず、
日常の意識や接し方から変われる
子育ての重要エッセンスが学べる1冊です。
各項目のラストには、
親として意識しておきたい「キーワード」と、
個性を輝かせる「声かけサンプル」もついています。
また、著者の次女で、
現在、クリエイティブディレクターとして活躍中の
辻愛沙子さんの特別インタビュー記事を
読者限定特典としてご用意しました。
「娘から見た、辻家の子育て」の証言としても
楽しめる内容になっていますので、ぜひチェックしてみてください。
気になる本書の内容
本書の内容は以下のとおりです。はじめに──子育ては、脳と人を育てること
第1章 子どもは親の所有物ではない
「親の期待」という檻の中に、わが子を入れていないか?
子どもは、親と同じ人間であり、別人格である
なぜ子どもにイライラしてしまうのか?
あらためて問い直す「子育ての主役って誰?」
わが子の個性や才能をつぶしていないか?
親の価値観で、子どもを判断してない?
子どもを待ってあげられるか?
第2章 子育てはマーケティングか? アートか?
子どもの個性は、アート作品だ!
私自身、どうやって育てられたのか?
わが家の娘たちをどう育てたか?
超一流たちは、どうやって育ったのか?
これからの時代に、求められる人財とは?
既存の成功と勝利至上主義から脱却しよう
自分の価値に気づける2つの目標を持つ
学校教育に出始めた、新しい胎動
親は子の「何」に責任を持つべき?
第3章 子育ての目的を考える
なぜ子育てをするのか?
「目標」で子どもを育てていないか?
「比較する」という病に陥ってないか?
「子どもの権利条約」を忘れてはいけない
あなたは、親にどう育てられたかった?
感情豊かな人間に育てたいなら
創造性の芽を生み出すのは、学校か、家庭か
なぜ「非認知性」を育てたほうがいいのか?
「バイブレイン」な人づくりを目指そう
夫婦関係の機嫌次第で、子どもの育ち方は変わる
第4章 親の声かけは、心がけの表れ
「心がけ」を見直さないと変わらない
「やり方」より「あり方」
ごきげん家族にある会話
個性をつぶさない、叱り方の極意
ほめるより大事なこと
機嫌良く生きることが親の務め
親もわかってほしい
【コラム】SC軽井沢クラブの試み
第5章 子どもの自己存在感を育む
「自己肯定感」を上げようとしてはいけない
成功の向こうに子どもの自分らしさはない
子どもの自己存在感は、親から始まる
心を育てるのではなく、脳を育てる
【コラム】DISPOの活動
第6章 お父さんは娘になぜ嫌われるのか?
理解に全力を注いでいるか?
アドバイス親父は嫌われる
「普通」と「常識」の押し付けにご用心
上質な親子関係とは?
おわりに
著者について
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スポーツドクター。メンタルコーチ。産業医。株式会社エミネクロス代表取締役。
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1961年東京都生まれ。北海道大学医学部卒業。慶應義塾大学スポーツ医学研究センターでスポーツ医学を学ぶ。1999年、QOL向上のための活動実践の場として、株式会社エミネクロスを設立。応用スポーツ心理学をベースに、個人や組織の活動やパフォーマンスを最適・最大化する心の状態「Flow」を生み出すため、独自理論「辻メソッド」で非認知スキルのメンタルトレーニングを展開。クライアントは産業医として企業はもちろん、オリンピアンやプロアスリート、音楽家・芸術家、経営者など多数。教育界でも学校や保護者、先生方への講演やトレーニングを行なっている。また、子どものごきげんマインドを育む「ごきげん授業」を日本のトップアスリートと展開する「Dialogue Sports研究所」の代表理事を務める。著書に『スラムダンク勝利学』『ゾーンに入る技術』『禅脳思考』『自己肯定感ハラスメント』『自分を「ごきげん」にする方法』他多数。