本書でお伝えしているのは、時間を効率的に使うことだけではありません。人生のあらゆる側面──仕事、家庭、趣味、健康、人間関係を調和させ、時間をもっとも価値ある資産として活用するための知恵です。「仕事の成果を出しながらも自由な時間を増やす」「タスクに追われず自分の意志で時間を使えるようになる」「後悔や焦りから解放され毎日を丁寧に生きられる」「人生にとって本当に大切なことが見えてくる」といった効果が得られます。本書で紹介されているノウハウは、特別な才能や環境を必要としません。「人生を変えるには、時間の使い方を変えるしかない」、そう感じているすべての人に、読んでいただきたい一冊です。その時間の悩みは、解決できます。

POSTED BY美馬
6つの時間の悩みは複雑に絡み合い、
あなたの行動や感情、思考までも左右します。
「気づけば今日も“やるべきこと”で1日が終わっていた」「大事な人との時間を大切にしたいのに、仕事でいっぱいいっぱい」
「本当はやりたいことがあるのに、毎日ただ追われるように過ぎていく」
多くの現代人が抱えるこの悩みの正体を、きちんと見つめたことがあるでしょうか。本書では、著者が10年以上かけてたどり着いた「時間の本質的な使い方」を体系化しました。
著者自身、かつては多忙を極めるビジネスパーソンとして働き、月260時間以上の労働と引き換えに得たのは、疲弊と孤独でした。家族との時間は減り、心もすり減る日々。そんななか、人生の質を取り戻すべく、自ら時間戦略を学び直し、「ハイパフォーマンス・コーチング」や「10x Ambition Program」を日本人として初めて本格導入。自らの生活を大きく変えました。
本書は、そんな実体験に基づいた時間改善のための「決定版」とも言える一冊です。時間に関する6つの悩み──「時間不足」「時間浪費」「過去の後悔」「未来の不安」「時間経過の速さ」「仕事とプライベートのバランス」を明確に分類し、それぞれに具体的なアクションプラン、自らの時間を“取り戻す”ための実践手順を示しています。
単なる時間管理のテクニックではなく、「人生に本当に必要なことに時間を使う」ための思考と行動のリセット、その最初の一歩として本書をご活用ください。
本書の目次
はじめに第Ⅰ部 効率・生産性を上げる
第1章 【時間不足】「時間が足りない」を解消する
時間を取り戻す「引き算」の技術
タスクの断捨離で時間をつくる
ムダなタスクを洗い出す
そのタスクは「重要」か「緊急」か?
タスクの優先順のつけ方
自由な時間は「やらない勇気」を持ってつくる
やらないことを決める
それは本当にやりたいことなのか?
目的があれば人は変化に立ち向かえる
「集中力」を味方につける
時間ブロックで「集中の時間」を生み出す
集中できるかどうかは環境と習慣次第
時間を最大化するルール①1つのタスクに集中する
ゾーンに入ってパフォーマンスを最大化する
時間を最大化するルール②最も重要な時間帯を守る
時間を最大化するルール③タスクを時間で区切る
時間に追われないためのマインドセット
時間を最大化するルールを実践するための6つの考え方
時間とプレッシャーは表裏一体
プレッシャーから解放される25年の時間戦略
「なぜこれをいまやるのか?」を明確にする
25年の時間戦略がもたらす時間不足の解消
第1章のポイント
第2章 【時間浪費】時間のムダをなくす
1ページで変わる目標設定と優先順位
目標設定と優先順位づけの4つのメリット
シンプルで効率的な時間管理術「1ページプロダクティビティ」
朝10分3つのステップで24時間の効率を上げる
アレンジ次第でプライベートもムダなく過ごせる
長期ビジョンと行動をつなぐ「見直し力」
定期的な見直しと調整が必要な3つの理由
ビジョンを現実にするための行動の地図「インパクト・フィルター」
ブレずに複数のプロジェクトを達成する方法
意味のある時間を過ごすには「最初の3ヶ月で何をするか?」が肝心
見えないムダを可視化してあぶり出す
非効率・非生産的な行動を見つける方法①タスクの時間計測と記録
非効率・非生産的な行動を見つける方法②「80/20の法則」を適用する
非効率・非生産的な行動を見つける方法③タスクの価値とコストを分析する
非効率・非生産的な行動を見つける方法④フィードバックを活用する
時間浪費は気づいた後に「どう行動するか?」でなくせる
第2章のポイント
第Ⅱ部 後悔と不安をなくす
第3章 【過去の後悔】時間の失敗を取り戻す
失敗や後悔を「時間資産」に変える
すべての経験を学びと成長の機会と捉える
過去の失敗を捉え直す5つのステップ①事実を受け入れる
過去の失敗を捉え直す5つのステップ②原因を分析する
過去の失敗を捉え直す5つのステップ③視点を変える
過去の失敗を捉え直す5つのステップ④行動計画を立て小さな成功を積み重ねる
過去の失敗を捉え直す5つのステップ⑤振り返りと改善を繰り返す
【実践例】ビジネスにおける失敗の捉え直し方
過去にとらわれず「いま」を生きる
反芻思考は「書いて」やめる
過去でも未来でもなく「いま」を選ぶ
思考は「環境」で変えられる
過去を乗り越えて「いま」に意味を持たせる
後悔を未来志向の行動力に転換する
過去に社会的価値を生み出そう
問題は「真の目標」と「投資先」が見えていないことから始まる
時間の使い方は未来への影響で測る
日常のなかで達成感を得る
モチベーションはそのままで行動し続けるコツ
第3章のポイント
第4章 【未来の不安】残された時間を有意義に使う
未来を描いて時間の主導権を取り戻す
未来を変えれば現在も変わる
年齢はやりたいことを諦める理由にはならない
10倍の目標を描く「フューチャーマッピング」
「真の目標」を見極める
時間のせいで実現できない目標はない
達成可能な締め切りを設定するには?
未来から現在を設計する
いまの自分とはまったく異なる未来の自分を想像する
潔く「手放す覚悟」を持つ
時間を味方につけて理想の未来を現実に引き寄せる
3ヶ月ごとに未来を見据えて着実に前進する
未来を見てきたような感覚を持つ
第4章のポイント
第Ⅲ部 時間を味方につける
第5章 【時間経過の速さ】過ぎ行く時間を楽しむ
強みや情熱の源泉に時間を注ぐ
「ユニークアビリティ」の力を解き放つ
日本企業の人材育成と葛藤
フロー状態こそが自分らしい時間の使い方
「残りの時間」ではなく「可能性の時間」で生きる
「あと半分」の発想で人生を変える
「エンディング・セリフ」で過ぎ行く時間を100歳まで楽しむ
あの著名人も実践していた時間を味方にする生き方
時間の質は習慣が変える
3週間で習慣化させる魔法のサイクル
自己効力感アップは習慣化から
「小さな習慣」のデザインで豊かな人生は手に入る
自由な時間を生み出す技術
自由な時間をつくるための「10Xタイムシステム」
疲労サイクルを断ち切る新しい休息の取り方
「サザエさん症候群」の正体とその解消法
リフレッシュに最適な時間の長さを見つける
休むことへの罪悪感を手放す
「休み」に対する文化的バイアスを取り払う
大切な時間の使い方を見直そう
第5章のポイント
第6章 【時間を使うバランス】仕事とプライベートを両立させる
「3種類の日」で人生のバランスを図る
理想的な時間配分は「集中」「予備」「自由」の日でつくる
「自由の日」を設けることで起こる変化
「予備の日」は単なる雑務処理の日ではない
バランスの取れた時間配分とは?
他人に任せて時間のムダを省く
「誰とやるか?」が時間をムダにしない秘訣
他人のユニークアビリティを見つける方法
強みとユニークアビリティの違い
ユニークアビリティのレベル感を知る
能力以上に重要な価値観の一致
仕事もプライベートも充実させる
仕事とプライベートの両立は可能か?
自分の心のモヤモヤに向き合う勇気
人生の豊かさを支える10の要素
日常に「人生の輪」をつくろう
つねにバランスを意識することの重要性
人生の幸福感は「調和」で手に入る
第6章のポイント
おわりに
著者について
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株式会社ハイパフォーマンス代表取締役
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Rotterdam School of Management,Erasmus University経営学修士(MBA)。米国戦略コンサルティングファーム、グローバル医療機器メーカー勤務後、現在はグループ合計年商180億円の医療分野の会社の経営に携わり、世界最先端の医療技術や製品の普及に努めている。「伝説の戦略コーチ」として知られ、Strategic Coach社を創設したダン・サリヴァン氏に師事し、同社が提供している「10x Ambition Program」を卒業した唯一の日本人。会社経営者やエグゼクティブ、起業家を対象に、事業を10倍にしながら自由な時間を生み出す講座、仕事の生産性を上げることに特化したコーチングプログラムを提供している。