なかなか調子が出ないのは「脳の時差ボケ」のせいだった!
本書に興味を持っていただき、ありがとうございます。私は、生物学者です。体内時計による体温調節、体調管理などを研究しています。
あなたには、
「やる気はあるのに、なぜか仕事が上手くいかない」
「睡眠時間を削って勉強しているのに、結果がついてこない」
「毎日ちゃんと寝ているのに、疲れが取れない」
「どうも体調がよくない気がする」
「ダイエットを続けているのに、効果がでない」
……などの悩みがあるのではないでしょうか?
実は、このような悩みは、すべて、体内時計(=脳の時計)の時差ボケのせいです。
しかし、脳の時差ボケは、人間なら誰でも起こりうることです。
なぜなら、脳の時計は、
「遅れやすく、進みにくい」
という、生物なら逃れられない性質があるからです。
もちろん、人間もです。
では、なぜ、脳の時計は遅れやすいのでしょうか?
体内時計は25時間で動く!
それは、脳の時計は本来25時間で動くからです。私たちが過ごしている実社会は、24時間ですよね。つまり、1時間の時差があるのです。
この時差ボケを解消しない限り、「仕事」「勉強」「朝型の習慣」「健康」「ダイエット」……は、上手くいきません。
しかし、ご安心ください。
本書では、生物学から科学的根拠をもとに、その時差ボケを修正することができます。
しかも、誰にでもわかりやすく伝わるように、考えて書きました。
だから、自然に「朝型の習慣」が定着しますし、「1日を常にベストの状態ですごす」ことができます。さらに、体質まで改善されます。
科学的根拠があるから、無理なく「体質」「習慣」が変わる!
行動も、習慣も、体質もすべては「人間の仕組み」を考慮しなければなりません。人は、サル目のヒトという種類の生き物なのですから。ぜひ一刻も早く、生物としての時計を見ながら1日を過ごしてください。
私は、体内時計を見る生活を始めて、「朝5時起き」が定着しました。仕事もバリバリこなせるようになりました。肌のつやも良くなりました。
私にできれば、あなたにも必ずできます。
※本作品は2008年に刊行された『なぜ、できる人は朝コンビニに行くのか?』(弊社刊)を改題、再編いたしました。
著者について
-
大阪市立大学大学院教授 生物学者
View More
理学博士、農学博士。
科学的根拠を基にした朝型人間になる方法が、NHK「めざせ!会社の星」で特集され話題になる。研究テーマは、植物の栄養代謝の生物時計による調節や、体内時計による体温調節や健康食による体調管理など。
2000年度及び2001年度大阪市立大学評議員。
1981年から20年間大学放射線取扱主任として放射線管理責任者。
1950年富山県東砺波郡出町(現在の砺波市)生まれ。富山大学、京都大学大学院を経て現職。
1986年から2年間、ドイツ(当時の西ドイツ)のフンボルト財団研究員としてフランクフルト大学に留学。
1998年に化学同人から出版した『はじめての生化学』は食べ物やダイエットなど、健康についてわかりやすく解説した入門書としては14刷でベストセラーとなり、2005年度大阪市立大学学友会優秀テキスト賞を受賞。
他に、『満月が大きく見える』(OMUP出版)や『植物の栄養30講』(朝倉書店)、『なぜ、できる人は朝コンビニに行くのか?』(フォレスト出版)などの著書がある。
薄暗いところでも植物が育つ植物用有機栄養補助剤やロハスな切花鮮度保持剤などで特許申請中。産学連携研究の成果から、2006年に切花鮮度保持剤の商品化。他に多くの産学連携研究継続中。