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  • 話し方や会話に関連する書籍は、ビジネス書での定番ジャンルであり、レッドオーシャンのジャンルでもあります。それだけ話し方や会話に悩んでいる人が多いとも言えます。関連書籍が多数ある中、この本が出版された理由。それは、「会話の達人」と呼ばれるような話し方のスペシャリストが大切にしていることは、特別なことでも、高いスキルが求められるものではなく、誰もができることなのに、多くの人がやらないことだったからです。その大切なこととは……、「相手が主役」という意識を常に持っているということです。わかるようでわからない、この意識をどのような形で実践に落とし込んでいけばいいのか。著者の津田さんが事例を交えながら具体的にわかりやすく教えてくださいました。口ベタでもあがり症でも全く問題なし。無理なく、相手との会話が弾むようになる1冊です。

    森上

    POSTED BY森上

    会話の達人が大切にしていることは、
    誰もができるのにやっていない、シンプルなこと

    会話が上手な人、
    相手に「また会いたい」と思わせる人、
    部下からはもちろん、上司からも信頼される人……。

    そんな「会話の達人」が
    共通して大切にしていることがあります。

    それは、
    つねに「相手が主役」という意識です。

    「なんだ、そんなことか。知ってるよ」

    と思った方に質問です。

    では、
    「相手が主役」にした会話をするためには、
    具体的にどのように
    実践すればいいのでしょうか?

    そのすべてがわかっている方は、
    この本は必要ありません。

    この「相手が主役」という意識を
    どのようにして
    コミュニケーションに
    取り込んでいけばいいのか、

    具体的な会話テクニックはもちろん、
    マインドセット、
    ノンバーバルコミュニケーションを含めて、
    具体的なノウハウを徹底解説したのが本書です。

    本書で書かれている内容は、
    口ベタ、あがり症の方にも効果的なのが、
    大きな特長です。

    著者は、
    日本で随一のコミュニケーショントレーナーにして、
    コーチングのスペシャリスト。

    講演家としても人気で、
    年間300回以上の講演・研修を行なっています。

    人気YouTube講演家・鴨頭嘉人氏に
    「彼のスピーチは危険なレベルですごい」
    と言わしめた人物としても知られています。

    本書では、
    「相手が主役」という意識が
    なぜ重要なのかを解説するのを入口に、
    タイプ別の「学び方」や、
    「相手が主役」にした会話テクニックやコツを
    会話事例を交えながらわかりやすく解説しています。

    事例・テンプレートが豊富で、
    実用性も兼ね備えた1冊です。



    気になる本書の内容

    本書の内容は以下のとおりです。

    はじめに

    第1章 なぜあなたの会話は弾まないのか?
    ◎あなたの想い、言葉、届いていますか?
    ◎「口ベタ」で「あがり症」の人でも、会話上手になれる理由
    ◎会話の目的って何だろう?
    ◎そもそも会話の極意とは?
    ◎人に好かれるための黄金律
    ◎本質的な会話力とは何か?
    ◎なぜ会話は「つながる力」が大切なのか?

    第2章 タイプによって「会話」の学び方が変わる
    ◎つながる力を高めるために「セルフイメージ」を高める
    ◎セルフイメージには2種類ある
    ◎あなたの自己肯定感&他者肯定感を診断
    ◎【Aタイプ】「承認ちゃん」の特徴
    ◎【Bタイプ】「依存ちゃん」の特徴
    ◎【Cタイプ】「マウントちゃん」の特徴
    ◎【Dタイプ】「こじらせちゃん」の特徴
    ◎相手のタイプに合わせた接し方

    第3章 誰も教えてくれなかった信頼関係のつくり方
    ◎人は「セルフイメージ」どおりの人生を歩む
    ◎自己肯定感・他者肯定感を高めるワーク
    ◎セルフイメージを高める10の提案
    ◎「尊敬力」こそ、人間関係の源
    ◎会話上手は「感謝」ができる
    ◎「あいさつ」は、つながる力を高める黄金習慣

    第4章 聞き方を磨くと、弾む会話ができる
    ◎大切なのは、「伝える力」よりも「受け取る力」
    ◎「心で聴く」を鍛える方法
    ◎人生を変える最強の聴き方「ペーシング」を身につける
    ◎「相づち」を使い分ける
    ◎リアクションで効果を発揮する「は行五段活用」
    ◎相手の興味・関心に、興味・関心を持つ
    ◎「横の関係」が人間関係を変える
    ◎「会話上手は聴き上手」の真意
    ◎人間関係づくりの要諦「ほめる」技術
    ◎会話の「内容」より「場づくり」を重視する
    ◎質問・リアクション上手になるコツ

    第5章 「自信がない」人でも好かれる会話の極意
    ◎「クセ」を変えると、会話がみるみる上達する
    ◎相手に嫌われずに反論する秘策
    ◎枕詞があるかないかで、相手の印象は180度変わる
    ◎「受け入れる」と「受け止める」は別物
    ◎会話の「横軸」と「縦軸」を意識する
    ◎相手の「ホットトピック」を押さえる
    ◎相手と心の距離を縮める「タメ語」の使い方
    ◎私がおすすめする極意「高田エリーの法則」
    ◎人と話すとき、つい力んでしまうあなたへ
    ◎男性脳と女性脳の違いと、会話の深い関係
    ◎無意識に使っている、「言い方」と「言葉選び」にご用心
    ◎非言語でも不快感を与える「間違った態度」にご用心
    ◎「また会いたい」と思われる人になる秘策
    ◎モデリング対象&ベンチマーク対象を持つ

    おわりに
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  • 「お客を追い込む仕事」 
    サラ金社員が経験した、
    貸し手と借り手のお金の修羅場
    ――貸した私が悪いのか? 


    1990年代の半ば、30歳のときに足を踏み入れ、50歳で退職するまでの20年を私はこの業界ですごし、お金にまつわる悲喜こもごもを目撃した。私が在籍した期間は、消費者金融業界が栄華を極めてから、2010年の法改正施行を経て、没落していく年月でもあった。
    ――本書にあるのはすべて私の実体験である。



    もくじ
    まえがき――「旦那さんのお仕事は?」

    第1章 サラ金業、始めました
    某月某日 きちんとした会社:どうして私はサラ金に? 
    某月某日 督促部屋:サラ金ビルの一室で
    某月某日 ワル自慢:サラリーマン社会の縮図
    某月某日 ストレス解消:債務者は客じゃない⁉ 
    某月某日 ゴミ屋敷:多重債務者宅の特徴
    某月某日 綺麗どころ:キャバクラのような貸付フロア
    某月某日 審査落ち:信用情報とは何か? 
    某月某日 「持ち家じゃないか!」:二流サラ金の悲しいさが
    某月某日 金策:回収はつらいよ
    某月某日 「ぶっ殺すぞ!」:債務者は弱者か? 
    某月某日 チンピラ、推奨します:マル秘回収テクニック
    某月某日 食べ放題:「やつらは金がないんじゃない!」 
    某月某日 親不孝者:冷暖房の効いた大きな会社に
    某月某日 父親のDNA:刺激的でワクワクする毎日

    第2章 貸した私が悪いのか?
    某月某日 ミニロト当選:常連延滞者のドヤ顔
    某月某日 延滞者リスト:よく見りゃ、知り合いの名
    某月某日 リボ払いの誘惑:なんで今まで使わなかったんだろう
    某月某日 アルファード:高級車でお金を借りに来る人たち
    某月某日 スピード出世:翻弄される従業員
    某月某日 夜逃げ:首が回らなくなった人の結末
    某月某日 在籍確認:「なまった感じでお願いします」 
    某月某日 手ごねハンバーグ:やさしい老夫婦のおもてなし
    某月某日 奨学金:多重債務の典型的パターン
    某月某日 元日生まれ:代払い返済を繰り返す道楽息子
    某月某日 命を担保にとっておく:団体信用生命保険

    第3章 可笑しくて、やがて哀しき…
    某月某日 おまとめローン:甘く、やさしい言葉で
    某月某日 無人契約機:人の気配はないけれど… 
    某月某日 何か隠している:ボケていませんよね? 
    某月某日 二人羽織:コンプライアンスなんて知りません! 
    某月某日 支店長、喜怒哀楽:心温まる(?)話
    某月某日 身売り:二流サラ金からシティグループへ
    某月某日 斜陽産業:貸し倒れ件数の増加
    某月某日 足抜け:去っていく同僚たち

    第4章 お金に教えられたこと
    某月某日 あんた責任取れんの?:時代は法令遵守
    某月某日 様変わり:改正貸金業法完全施行
    某月某日 弁護士センセイ:味方ですか? 商売ですか? 
    某月某日 返済能力:消費者金融業界を去る
    某月某日 「もう無理だよね」:義母からの電話
    某月某日 個人再生:それでも生きていく

    あとがき――足るを知ること

    【発行】三五館シンシャ/【発売】フォレスト出版
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  • 今、人間の身体を使った思考法が求められている。
    ことばにまだなっていない、漠然とした“からだの感じ”としてだけあるもの――違和感、もやもや…を、漠然としたまま抱え、全身感覚に照らし合わせながら、ぴったりのことばで言語化し、ゆくて(生き続ける方向)を つかんでいく、AIにはできない、人間だけができるアプローチ。
    フォーカシングで知られる心理療法家・哲学者のジェンドリンが提唱する「新しい種類の人類」の思考法。
    TAE思考法がおのずと展開するワーク、ワークシート満載!
    やりがい、働きがい、生きがい…をリアルに感じる日々が、あなたを待っています。



    目次

    はじめに TAE思考法とは
     漠然力で考えるTAE 思考法
     あいまいなまま全身感覚で抱える漠然力
     「あるのに気づかない」ものがリアルに感じられるようになる
     心理技法「フォーカシング」を思考法に応用
     AI時代に全身感覚を使って思考する
     身体は「ばくぜん」と生き続ける方向を知っている
     「働きがい」を感じながら働くために

    EXERCISE part 漠然力を強化する:全身感覚で「ばくぜん」を感じる
     「ばくぜん」を全身感覚で感じとる
     「ばくぜん」と「明確」を切り替える
     AIは「ばくぜん」を感じることはできない

    EXERCISE 全身感覚を感じる テーマ:ばくぜん
     1-1 リーフィングケア 小刻みに揺れる
      解説「ばくぜん」と全体を感じる
     1-2 リーフィングケア 響く
      解説 樹の「感じ」と響き合う
     1-3 リーフィングケア 伸びゆく
      解説「今の私の感じ」を感じる
     2「感じ」を色で表現する
      解説「ばくぜん」を色とことばで表現する
     3-1 写真を感じる
      解説「表現」⇄「感じ」を行き来する
     3-2 写真を響き合わせる
      解説「この感じ」が出てくるのを待つ

    THEORY part 理論的背景-ジェンドリン哲学を知る:人間の漠然力を活用する
     TAE の背景 ジェンドリン哲学のキーワード
     AI時代こそ全身感覚を活かそう
     新しい種類の人類の思考法TAE

    LESSON part 全身感覚をよび起こす:メタファー、パターン
     TAE の技法を日常的に使う
    LESSON メタファーを動かす
     テーマ 仕事
      1-1 仕事は楽園だ
      1-2 仕事は監獄だ
      1-3 仕事は○○だ
      解説 メタファーを働かせパターンを感じる
    テーマ 職場の人間関係
      2-1 上司はタンポポだ
      2-2 同僚はタンポポだ
      2-3 後輩(部下)はタンポポだ
      解説 メタファーによって無形のものが形を成す

    PRACTICE part 全身感覚でことばをつかむ
     まだ気づいていない側面を浮かびあがらせる

    PRACTICE 違和感にとどまる
     テーマ 日々の暮らし 1-1 こだわりをつらぬく
     テーマ 職場のチームワーク 1-2 矛盾をとぎすます
     テーマ 社会システム 1-3 小さな違和感をとぎすます
     まだことばになっていないものを漠然力で感じとる
     クロッシングで「ばくぜん」とした価値観に迫る
     テーマ あなたが感じる違和感
     1-4 3つの違和感をクロッシングする
      解説 クロッシングで立ち上がる新パターン
     1-5 インターロッキングし核心を表現する
      解説 クロッシングとインターロッキング

    PRACTICE 求める方向をつかむ
     テーマ あこがれ
     2-1 あこがれの起業家、ビジネスマン
     2-2 あこがれをクロッシングする
     2-3 インターロッキングし核心を表現する
      解説 あと少し、あと一手をつかむ

    SYSTEMATIC part 働く私の「ゆくて」をつかむ
     「働きがい」をリアルに感じる

    SYSTEMATIC 系統的にTAE に取り組む
     テーマ 働きがい
     1 仕事で感じた満足感を拾う
     2 マイセンテンスを創る
      解説 マイセンテンスを手がかりに「この感じ」をつかむ
     3 経験からパターン文を創りクロッシングする
     4 自分のことばでまとめる
      解説 全身感覚を言語化するTAE 思考法
     日々の思考に漠然力を活用するTAE 思考法を

    こんなとき、TAE思考法 for ビジネスパーソン
    こんな人に、TAE思考法 for ビジネスパーソン

    【発行】ミズノ兎ブックス/【発売】フォレスト出版
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  • 仕事や勉強を効率的に進める方法を記した本は数多ありますが、本書ほど具体的かつ逆張りの提案をしているものはないはずです。たとえば、「挨拶・アイスブレイクは邪魔」「朝活や朝カフェ勉強はするな」「人生設計は遅いほどよい」……と、「どういうこと?」と面食らう見出しばかり。しかし、物流・ロジスティクス工学と行動経済学をベースに語られると説得力抜群。常識をことごとく破壊し、新しい景色を見せてくれます。これまで、努力してもなかなか成果を出せなかった人でも、ブレイクスルーできるはずです。

    かばを

    POSTED BYかばを

    物流と同じように、仕事や人生設計の「滞り」を解消する

    「人並みに努力はしているつもりだけど、結果が出ない」
    「スケジュール管理に苦労している」
    「仕事にも人づきあいにも疲れてしまった」
    「会社の人間関係がストレスになっている」
    「忙しすぎて自分の時間が持てない」
    向上心のある人ほど、こんな悩みを抱えているはず。
    物流・ロジスティクスの専門家である著者は、その原因を「滞り」にあると語る。
    物流にピークやオフピークがあるように、仕事や人生設計も、わざわざピーク状態をつくり出すようなスタイルで行動すれば、大きな滞りが発生して非効率になるというわけだ。 つまり、いかにピークを避けて滞りを解消していくかが、頭のいい人の時間管理や仕事術につながっていくということ。
    実際、学生・社会人を問わず、悩みのほとんどは「滞りをなくす」という視点から物流のセオリーを当てはめていくと解決できる。
    そこで本書では、専門のロジスティクス工学に加え、最新の行動経済学なども取り入れて、時間・仕事・勉強・人づきあい・人生設計・お金……などのさまざまなシーンやテーマにおいて、最小限の努力で最大限の成果を引き出せる考え方を伝える。



    圧倒的逆張り、非常意識なアドバイスこそ、ブレイクスルーを生む。

    本書ではロジスティクス工学と行動経済学をベースにした滞り解消法を伝えるが、それらはことごとく、これまで語られてきた「いいこと」とは真逆の主張になっている。 たとえば、「朝は仕事の効率が上がる」と書いてある本はごまんとあるが、早朝は1日の中で何をするにもピークが集中する時間帯。
    滞りがある限り、ある時間帯に仕事や勉強を詰め込んでも、別の時間帯にしわ寄せが発生。
    「結局、疲れてしまい、仕事は中途半端に終わった」とか「朝早く起きられずに計画を見直すことになった」ということになるのだ。
    そこで本書では「一般的にいいこと・世の中の常識=古臭いバイアスの塊」と解釈し、真に効率化する次のような逆説的かつ具体的な方法を伝えていく。

    ◎納期・締切は月金以外の平日に
    ◎お酒を飲むなら火曜がベスト
    ◎挨拶・アイスブレイクは邪魔
    ◎朝活や朝カフェ勉強はするな
    ◎人生設計は遅いほどよい
    ◎メモは取るだけムダ



    目次

    まえがき 最小限の努力で最大限の成果を
    プロローグ 今日からあなたは「滞り」知らず
    第1章 時間の滞りを解消する
    第2章 仕事の滞りを解消する
    第3章 勉強の滞りを解消する
    第4章 人づきあいの滞りを解消する
    第5章 人生設計とお金の滞りを解消する
    あとがき 努力が空回りする人ほど伸びしろがある
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  • 本書の「おわりに」でも触れられていますが、JR高円寺駅南口に「バーミィー」というちょっと怪しげなお店があります。伝説の「荻窪ロフト」の元店長とその奥様が開いたアジア料理店で、店内にはところ狭しとアナログレコードが散在(混在?)している、どこかレトロでロックテイストなお店(当然、喫煙可です)。本書『抗う練習』の企画はそんな空間から立ち上がりました。書評家としての印南さんの別の顔がここにあります。

    寺崎

    POSTED BY寺崎

    まともに抗うのが難しい時代に
    どう、抗うべきか。

    これまで、時代の節々に、ひとびとは「抵抗」してきた。

    権力に抗う。
    差別に抗う。
    偏見に抗う。

    でも、いつしか「抗うなんて、かっこ悪い」という時代になった気がする。

    「失われた30年」を他人事のように眺めながら
    「常識」「ふつう」「みんな」という名の同調圧力に屈する。

    本書は「抵抗することを忘れてしまった時代」に生きる我々に
    「自分らしく生きていくために抗う術」を伝える。



    22年前の死刑判決。
    そして「抗う」ことの意義。

    1998年(平成10年)7月25日に起きた、
    そののち「和歌山カレー事件」として知られる事件がある。

    和歌山県和歌山市園部地区で開催された
    夏祭りの会場で提供されたカレーを食べた67人が
    吐き気や腹痛を訴えて病院に搬送され
    4人が死亡した事件だ。

    当初は食中毒だと思われていたものの、
    そののちの調査で毒物のヒ素が混入されていたことが判明。

    事件から数か月後の10月4日に
    元保険外交員・主婦の林眞須美氏が
    夫の林健治氏とともに逮捕された。

    保険金詐欺の犯歴を理由に逮捕され、
    その後、殺人及び殺人未遂容疑で再逮捕、起訴。
    眞須美氏は一貫して容疑を否認しているが
    2002年12月11日に和歌山裁判所で死刑が言い渡された。



    いま、この瞬間も抗い続ける
    あの人に話を聴きに行った。

    ところが、この事件に関する裁判には
    大きな問題があることが、
    のちの検証により明らかとなってきた。

    疑念点1:
    直接証拠がなく、状況証拠の積み重ねだけで有罪となっている点。

    疑念点2:
    そもそも犯行動機が不明瞭。

    つまり、冤罪の可能性がきわめて高く、
    死刑が確定した林眞須美氏は
    いまなお無罪を主張し続けている。

    一方、林夫妻のもとに生まれた4人の子どもたちは
    その後、児童養護施設で壮絶ないじめを受け、結果的に離散。
    長女は2021年6月9日に自死した。

    そんななか、事件当時11歳だった長男だけが
    職場や友人に身分を隠しながら、
    無実を訴え続ける母親と面会を続けている。

    そんな彼の「抗い続けるさま」を克明に描写すべく
    彼の地元である和歌山まで足を運び
    ロングインタビューを決行することとなった。

    本書の後半は、その貴重な記録である。



    本書の章立て

    第1章 いつも、抗ってきた。
    第2章 抗う作法
    第3章 ささやかな「抗い」のプロセス
    第4章 僕が伝えたい「抗う人」たち
    第5章 いまここで抗い続ける人の声を聴く――林眞須美死刑囚の長男との対話
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