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仕事の現場で成果を出すための地頭力を日々の生活の中でどのように鍛えたらよいのか?これが本書のテーマです。
世の中には、地頭に関する本、ロジカルシンキングやクリティカルシンキングといった思考法に関する本はたくさんあり、優れた内容のものが多い一方で、「内容はよくわかった。でも、自分の仕事にどのように活用したらいいのか?」となってしまう本も少なくない気がします。
本書の最大のセールスポイントは、地頭という曖昧に使われている言葉を、5つの要素に分解することで定義を明確にした上で、5つの要素を日々の仕事・生活の中でどのように鍛えるか、具体的な方法を紹介している点です。
たとえば、テレビの討論番組を見るときは、ぼーっと眺めるのではなく、発言を書き留め、図解し、議論の構造をつかむことを習慣化するといったことです。
このように本書では、著者アップル氏が長年にわたり実践し、成果を出してきた地頭力を鍛えるための具体的なノウハウをふんだんに紹介しています。
「地頭力を鍛えて、成果を出したい」とお考えのビジネスパーソンの方々に、ぜひご一読いただきたい1冊です。POSTED BY貝瀬
View Moreそもそも地頭とは何か?
「地頭の良い人がうらやましい」
「地頭って、具体的にどうしたら良くなるの?そもそも、生まれつきのものなの?」
「どうすればもっと頭を使いこなせるようになるの?」
こんなことを考えたり、疑問に思ったりしたことがある人は、少なからずいるのではないでしょうか?
本書は、こうした願望や疑問にお答えします。
そして、今すぐ取り組める、地頭を鍛える具体的で実践的な方法を提示します。
「地頭」という言葉は、皆さんも日常的によく使うと思います。
しかし、「地頭とは具体的に何なのか?」と聞かれると、答えに窮する方も多いのではないでしょうか。
地頭の定義が曖昧なままでは、「地頭をどうやって鍛えるのか?」「どうすれば地頭が良くなるのか?」はわかりません。
地頭は5つの要素に分解できる
本書では、著者アップル氏が戦略コンサルティングの実務の中で発見した、地頭を構成する5つの要素とそれぞれの鍛え方を解説します。
高さ:物事を高い視座から俯瞰的、大局的に捉える力
広さ:視野を広くとり、対象を漏れなく、ダブりなく、隈なく分析・整理する力
深さ:物事の本質を捉え、メカニズムを構造的に読み解く力
新しさ:既存の知識や情報を新結合し、新たな着想やアイデアを生み出す力
速さ:インプット、プロセッシング、アウトプットのサイクルを瞬発力高く、高速に回す力
これら、地頭はIQ(知能指数)とは異なりますし、学歴(偏差値)で測れるものでもありません。
もっともっと広い概念です。
この5つの要素を、時と場合に応じて複合的に使いこなし、成果を出している人が、「地頭の良い人」となるのです。
戦略コンサルは5つの地頭要素をどのように使っているか?
著者アップル氏が所属していた戦略ファームでは、新規採用の際に「ケース面接」を実施し、候補者の地頭を複数の要素に分解して評価していたそうです。
ケース面接とは、「市場規模の推計」や「ある会社の成長戦略の提案」などのビジネスの問題を面接中に即興で出し、その問題に対する答えの導き方で、地頭の良し悪しをチェックするというものです。
ケース面接を実施するのは、戦略コンサルティングの現場においては地頭を多面的に使うことが求められるためです。
戦略コンサルティングでは、高い視座からクライアントの経営課題を洞察し(高さ)、問題解決を広い視野で抜け漏れなく行ない(広さ)、かつ深く掘り下げながら遂行し(深さ)、独創的な戦略や打ち手の導出(新しさ)が必要とされます。
そのため、採用面接でも地頭を分解して多面的に評価するのです。
アップル氏はこの経験をもとに、地頭を5つに要素分解する着想を得て、自分もそれに即して、地頭を鍛えました。
その結果、クライアント支援で成果を出し続け、コンサルティング業界では最高といわれる役職まで到達しました。
地頭は、適切な解像度で捉えて意識的に鍛えれば、十分、後天的に開発できるものなのです。
本書の特徴(類書との違い)
地頭に関する本はこれまでも数多く出版されていますが、本書には類書にはない、次の3つの特徴があります。
第一に、地頭という漠然とした概念を、「高さ・広さ・深さ・新しさ・速さ」の5つの要素でシンプルに構造化している点です。その上で、それぞれの地頭要素を実務でどのように鍛え、どう活用するかを具体的に提示しています。
第二に、「実践」を重視している点です。実践で使えない地頭理論は、話としては面白くても、ビジネスの現場では役に立ちません。著者自身が各地頭要素をどのように鍛え、仕事に活かしてきたかもふんだんに盛り込み、明日からでも実践できる内容となっています。
第三に、生成AIの活用です。これからの時代、自分の脳だけでなく、生成AIを道具として使いこなし、自分の力をレバレッジすることが不可欠です。今の時代において、生成AIの活用を無視した地頭論は、もはや実践的とは言えません。そのため、本書では「地頭=脳」という従来の捉え方を、「地頭=脳+AI」へと再定義しています。
本書で解説する5つの地頭要素とそれぞれの鍛え方を1つ1つ実践を通じて強化することで、総合力としての問題設定力、問題解決力、創造力が飛躍的に向上します。その結果、仕事で成果を出しやすく
なり、キャリアアップにもつながります。
「地頭を鍛え、成長したい」と考えるビジネスパーソンの方におすすめの1冊です。
気になる本書の内容
本書の内容は以下の通りです。
第1章 高さ ― 高い視座から物事を俯瞰的に捉える
木を見て森を見ず
鳥の目と虫の目
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ
視座を高くすることの4つのメリット
視座が低い人や企業の末路とは?
視座の高さを象徴するエピソード〈1〉
― グループ経営の本質を喝破した戦略コンサル時代の上司
視座の高さを象徴するエピソード〈2〉
― 某電力会社にいた、視座が突き抜けた人
なぜ、本書では高さを最初に解説するのか?
高さには目的軸×空間軸×時間軸の3つの軸がある
視座の高い企業は、目的軸×空間軸×時間軸を踏まえて
ミッションやビジネスモデルを設計している
視座はどうしたら上げられるのか?
― 視座を上げるための3つのドライバー(原動力)
高さの鍛え方
「目的軸×空間軸×時間軸」の3軸を意識しながら目の前の仕事に向き合う
上司やその上司になりきって仕事をする
早く昇進する
具体を抽象化する癖をつける
視座が高い人の本を読み、視座が高い仲間を増やす
ケーススタディ:「地方創生をどう検討するか?」
第2章 広さ ― 漏れなく、ダブりなく、隈なく事象を整理する
広さが求められる代表的なシーン
課題の幅出しと絞り込み
施策の幅出しと絞り込み
全体像の描写
広さがないとどうなるのか?
日常的に見かける、視野狭窄あるある
広さの根幹となる3つの因数分解
定量的因数分解
論理的因数分解
定性的因数分解
広さを実現する具体的なアプローチとアウトプット例
MECE(定量的因数分解、論理的因数分解)
MECE感(定性的因数分解)
フレームワーク(論理的因数分解、定性的因数分解)
広さの鍛え方
「ほかにはないか?」のマインドを持つ
因数分解を好み、日々使う意識を持つ
手書きで書き出し、グルーピングし、整理する
生AIを活用する
ケーススタディ:「参入市場候補の全体像をどう整理し、優先順位づけするか?」
第3章 深さ ― 物事の背景や原因を深く掘り下げて考える
マンション販売の営業力の底上げの鍵となったのは、営業スキルアップではなく……
採用面接での転職理由の深掘りから見えてくる「覚悟」
筆者にもかつてあった、深掘りの弱さによる失敗エピソード
表面的な理解で終わる人と、本質を掘り下げられる人。その差は歴然
深さの思考には、「深掘り思考」と「構造化思考」の2種類の型がある
深掘り思考
構造化思考
深さの思考の具体例とアウトプット
ケース〈1〉:新規事業が生まれない真因とは?
ケース〈2〉:コンサルティングファームの“成長ドライバー”とは?
ケース〈3〉:近年の若者は、なぜすぐに会社を辞めるのか?
深さの鍛え方
「なぜ?」を2~3回繰り返す習慣
ヒアリングやディスカッションでは、「具体的には?」と「なぜ?」の問いを組み合わせて深掘り
討論番組の議論をメモし、構造を可視化する
ニュースや記事の背景や根本要因を考える習慣をつける
ケーススタディ: 「プロフェッショナルに共通する誕生のメカニズムとは?」
第4章 新しさ ― 既存の知識や情報を組み合わせ、新たなアイデアを生み出す
発想の本質は、「情報の引き出し量×組み合わせ」
情報の引き出しをたくさん持つこと。かつ自分ならではの引き出しを持つこと
組み合わせる情報の“距離”を意識すること
革新的なアイデアも、既存の情報や知識の新結合で生まれている
AKB48
メルカリ
旭鉄工
新しさを生み出す3つのアプローチ
〈1〉「詳しさ→新しさ」:離れた情報・知識を偶発的、または意図的に組み合わせ、新しい着想を得る
〈2〉「高さ→新しさ」:視座を上げ、視野を広げ、異なる分野や階層の情報を橋渡しし、新結合を起こす
〈3〉「深さ→新しさ」:物事の本質を掘り下げ、その水平展開(他分野応用)により新しい解決策を生む
筆者が生み出してきたアイデアの例
週休3日制の政策提言(アプローチ〈1〉)
「BtoB事業」と「マグロを下ろす」のアナロジー(アプローチ〈2〉)
コアコンピタンスの深掘りからの、新規事業の着想(アプローチ〈3〉)
新しさの鍛え方
インプットの質と量を高める(読書会や勉強会の主催・参加の勧め)
アイデアや知見を記録する習慣をつける
生成AIとカベウチし、人間の情報×AIの情報の組み合わせでアイデアを進化させる
リラックスする「アイデア・サンクチュアリ」を持つ
日本のイノベーションの活性化に向けて
ケーススタディ:「カーシェアリングとリモートワークは、どのような新結合で生まれたか?」
第5章 速さ ― 後天的に鍛える、生成AIでレバレッジを効かせる
頭の回転が速いとは?
筆者が仕事をともにしてきた、頭の回転がものすごく速い人たち
官僚時代の上司Yさん ― レビューと意思決定のものすごい速さ
戦略コンサル時代のパートナーMさん ― ホワイトボードを自由自在に操り、整理する力
戦略コンサル時代のパートナーIさん ― 超的確な会議でのコメント力
筆者の頭の回転の速さの実践例
ミーティング中に相手の言いたいことをズバリ要約する
資料レビュー中にアウトプットイメージを書き、示す
頭の回転の速さは、ほかの地頭要素に波及する「エンジン」としても重要
頭の回転の速さは、「インプット・プロセッシング・アウトプット」×「瞬発力・準瞬発力」に分解できる
インプット×瞬発力
プロセッシング×瞬発力
アウトプット×瞬発力
インプット×準瞬発力
プロセッシング×準瞬発力
アウトプット×準瞬発力
頭の回転の速さのうち、後天的に鍛えられるところ、生成AIを活用できるところはどこか?
先天性(生まれながらの脳のスペック)は主に瞬発力に働くが、地頭の速さ全般に効く
後天性(地頭の開発)は、瞬発力のアウトプットと準瞬発力全般に効く
AIは、準瞬発力を高める武器として大いに活用できる
後天的な頭の回転の速さの鍛え方
〈1〉ホワイトボードの前に立ち、書きながらファシリテーションする(プロセッシング×瞬発力)
〈2〉同僚のアウトプットにフィードバックする場数を踏む(アウトプット×瞬発力)
〈3〉エグゼクティブサマリーを書く癖をつける(インプット×準瞬発力)
〈4〉「現時点仮説は…」を口癖にする(プロセッシング×準瞬発力)
〈5〉Wordのメモで5分プレゼン(アウトプット×準瞬発力)
生成AIを活用して、頭の回転を速くする(速く見せる)方法
〈1〉AIにリアルタイムで会議内容を要約させる(インプット×準瞬発力)
〈2〉プレゼン資料の要約(インプット×準瞬発力)
〈3〉論点の生成(プロセッシング×準瞬発力)
〈4〉仮説の生成(プロセッシング×準瞬発力)
〈5〉自分の主張のわかりやすい説明の生成(アウトプット×準瞬発力)
〈6〉言い換え、表現のトーンの修正(アウトプット×準瞬発力)
生成AIがさらに進化すると、人間に求められる頭の回転の速さはどうなるのか?
第6章 地頭力を総合的に鍛える ― 5つの地頭要素を戦略的に鍛え、TPOに応じて使いこなす
地頭5要素のまとめ
地頭要素の相互連関を踏まえた戦略的な地頭育成
地頭の再定義:地頭=脳+AI
時と場合に応じた地頭要素の使いこなし
ケーススタディ:「ある会社(BtoB)の成長戦略を考えるときに、地頭をどこでどう使うか?」
成長をMECEに分解する:広さ
既存×既存(既存事業)での成長:広さ、深さ
新規×既存(新市場開拓)での成長:広さ
既存×新規(顧客深耕)での成長:高さ
新規×新規(飛び地)での成長:深さ、新しさ
まとめ
変化の時代を、力強く切り拓くために
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もくじ
はじめに──なぜ、学びたいのに学べないのか?
・働く日本人の5割が「学び」をサボっている?
・「学べ学べ」の大合唱にウンザリしているあなたへ
・学びには「めんどくさい…」がつきまとう …など
第1章 「学べない人」に共通する7つの思い込み──「教室」と「職場」の呪縛から抜け出そう
・学べないのは「意欲」のせい? 「忙しさ」のせい?
・私たちの学びを阻む「7つのバイアス」
・「学ばない職場」には5つの共通点がある
・「教室における競争」がつくり出す「コソ勉」という悪しき習慣
・なぜ優等生たちも「勉強がニガテ…」とこぼすようになるのか? …など
第2章 働きながら「学べる人」と「学べない人」は、結局なにが違うのか?──データ分析から見えた5つの行動
・大人の学びには「テキトー」が欠かせない
・「ゆるいのに三日坊主にならない目標」のつくりかた
・学びのアップデートを止めない「戦略的ミーハー」のすすめ
・自分を「更新」し続けられるミドル層は、なにをやっているか?
・「本を読んでいるのに成果が出ない人」に不足している3つのこと …など
第3章 「すでに学んでいる自分」に気づく
・みんな「最初の一歩」が知りたい──「学びをやめない生き方」への突破口
・「3つの経験」をすると、「学びのバイアス」が打ち砕かれる
・ホームとアウェイを「行き来」する──越境学習
・優秀な人ほどハマる「課題解決バカ」の落とし穴
・「手触り感」がないと、学びのモチベーションは枯渇する …など
【発行】テオリア【発売】フォレスト出版 -
「華僑の成功哲学」と聞くと、一見、「え?今さら華僑?」と感じる人は多いかもしれません。でも、私たち日本人が知っている華僑はもう古いと言えるぐらい進化しています。それは、NVIDIA、zoom、YouTube、TSMCといった今の世界的テック企業の創業者はすべて華僑であることが証明しています。今の華僑、シン・華僑は、東南アジアはもとより、中東、欧州、アフリカなど、世界中でビジネスを成功させています。移住先の完全アウェイの環境の中で、ゼロからビジネスを立ち上げ成功させているシン・華僑たちの哲学を著者の2人がわかりやすく解説してくださいました。私たち日本人が元々持っている強みに加えて、シン・華僑の成功哲学を身につければ、日本の企業やビジネスパーソンは世界最強になれると思えます。著者の一人である新井さんは、新聞配達をしながら大学に通っていたなか、中国に留学して「シン・華僑の成功哲学」に出会って以来、ビジネスを次々と立ち上げ成功に導いている張本人。その重要エッセンスをわかりやすくまとめてくださいました。
POSTED BY森上
View More【あなたが知っている華僑はもう古い。
NVIDIA、zoom、YouTube、TSMC……。
「シン・華僑」が大切にする、
新時代ビジネスの成功法則に学べ】
これらの世界的テック企業に共通するのは、
何でしょうか?
創業者がいずれも「華僑」であるという点です。
海外に移住し、
完全アウェイの環境で
ゼロからビジネスを立ち上げて
世界中で成功を収めています。
「今さら、華僑の成功哲学?」
と思っている人がいるかもしれません。
そんなあなたに
お伝えしたいことがあります。
あなたが知っている
華僑の教えはもう古い。
華僑はつねに時代に合わせて進化し、
冒頭でお伝えしたような
世界的企業を創業・成功させ続けており、
今や、東南アジアはもとより、
中東、欧州、アフリカに至るまで、
世界中でビジネスを成功させています。
本書では、
最新の華僑を「シン・華僑」と位置付け、
完全アウェイのなかで
ビジネスを成功し続ける秘密、
「シン・華僑」の成功哲学を完全公開します。
著者は、
日中でビジネスを成功させ、
華僑と深い交流を持ち日本人実業家と、
世界的な成功を収め、
20年以上にわたって日中友好交流活動に尽力している
シン・華僑という最強コンビ。
「シン・華僑」の教えを取り入れて、
あなたのビジネスと人生を成功に導く
ヒントが満載の1冊です。
気になる本書の内容
本書の内容は以下のとおりです。
序 章 シン・華僑に学ぶグローバル成功哲学──「まえがき」に代えて
◎世界60カ国で6000万人、広がるシン・華僑の影響力
◎華僑の強い影響力の秘密
◎世界中で影響力のある「世界三大商業民族」の正体
◎シン・華僑から生まれたグローバル企業が世界を席巻
◎なぜ華僑企業が成長し、日本企業が衰退しているのか?
◎なぜ今、日本のビジネスパーソンは、シン・華僑に学ぶことが必要なのか?
◎華僑の進化と、日本人が直面する課題
◎華僑の成功哲学を学べば、利益が一気に出る会社になる
◎「華僑ビジネス規範」を理解すると、一文無しから億万長者になれる
◎あなたのビジネスを劇的に飛躍させるシン・華僑ビジネスの教え
第1章 爆発的に売上が伸びる華僑ビジネスの秘密
◎華僑ビジネスは、なぜこんなに成功率が高いのか?
◎ビジネスをシンプルにとらえて考える
◎複雑な経営理論に頼らず、とことんシンプルに考える
◎売上が伸びない3つの理由、売上を伸ばす3つの方法
◎セールストークやテクニックを磨いたら、売上は伸びるのか?
◎「二度と買ってくれない」という致命傷
◎リピーターを増やすために、店長が一番やるべきこと
◎常に、ビジネスの起源に立ち返る
◎日本企業の99%が知らない、爆発的に売上を伸ばす華僑ビジネスの手法
◎商売の本質は「最大公約数を掴むこと」
◎高価格帯の商品でも、行列ができるほど売り上げる鉄則
◎水の価格、ベンツの価格
◎お客様の期待値は、コントロールできる
◎華僑の「期待値コントロール」術
◎高くても買ってもらえる2つの理由
◎華僑は「人がお金を出す理由」を深く理解している
◎買わない理由を把握して、不安を取り除く
◎「悩みの深さ」と「価格」の深い関係
◎リピーターを増やすための期待値と価格の関係
◎華僑ビジネスにリピーターが多い秘密──ZOOMの誕生から見える華僑ビジネスの極意
◎ビジネスの悩み解消に加え、ライフスタイルも変えた
◎華僑ビジネスの基本を押さえた上で世界の成功事例を見てみる
◎【アジア圏の成功事例】中国発の火鍋チェーン「海底撈(Haidilao)」の世界展開
◎【ヨーロッパの成功事例】フランス・パリで成功した華僑系ベーカリーチェーン
◎【中東の成功事例】アラブ首長国連邦で拡大する中国系ハラールフード市場
◎【アフリカの成功事例】ケニアの華僑が展開するショッピングモールビジネス
◎華僑のビジネス成功の共通点
第2章 シン・華僑が膨大な利益を出せる理由
◎負けない戦い方
◎間違いだらけの「コストカット」の正しい考え方
◎利益体質の集団に変える方法
◎【コストカット事例】美容室経営
◎スタッフ1人当たりの利益にコミットする
◎「費用」の種類とウエイトに対する考え方
◎優秀なスタッフが自動的に集まり、組織が強くなる仕掛け
◎優秀なスタッフを採用したいときの重要な考え方
◎スタッフの働くモチベーションを上げる仕掛け
◎なぜ日本企業は、利益体質になりづらいのか?
◎スタッフに当事者意識を持ってもらうのは無理である理由
◎従業員スタッフのホンネ
◎どの順番で費用を出すかで、成功率が圧倒的に変わる
◎安定雇用は、会社にとってはリスクでもある
◎成長速度を上げるために華僑がやっていること
◎「多様化」対応が起こす、思わぬリスク
◎華僑ビジネスの利益の考え方のおさらい
◎日本の「本社主導型」経営が抱える問題点
◎現場に裁量・権限を与えるメリット
◎【アジア圏の成功事例】ベトナムの華僑が現地幹部に意思決定を委ねて急成長
◎【ヨーロッパの成功事例】輸入業者によるスペインでのフランチャイズ戦略
◎【中東の成功事例】中東カタールの建設業界で大規模プロジェクトに多く参画
◎【アフリカの成功事例】ガーナで中国系工場が現地スタッフを育成&利益アップ
第3章 シン・華僑の「お金」に対する考え方
◎華僑のお金のとらえ方
◎お金は「感謝の連鎖」が生み出す
◎「本当のお金持ち」とは何か?
◎「感謝され続ける人」が金融機関や投資家に信頼される理由
◎金融機関の評価基準を意識した生活をする
◎華僑は「身の丈以上の出費」をしない
◎お金はビジネスの血液──華僑はお金の流れを最優先に考える
◎借入れは悪ではなく、富を築く最強の手段である
◎華僑が「金」と「不動産」を買う本当の理由
◎金、不動産を買って得られる裏メリット
◎信頼を得るための「戦略的な資産運用」
◎日本と海外の金融機関の「融資基準」の違い
◎華僑が「上場株式」を大量に保有する理由
◎「株式を持つこと」の2つのメリット
◎株式市場を上手に活用して世界的に影響力を広げる
◎【事例1】鴻海精密工業(フォックスコン)がシャープを子会社化
◎【事例2】チャロン・ポカパン(CP)グループが伊藤忠商事と業務提携
◎華僑の株式取得による経営参画の強み
◎華僑が「株式取得による成長戦略」を実践する理由
第4章 人脈を資産に変える「信頼構築」術
◎華僑がゼロから人脈構築できる秘密
◎「ギブ・ファースト」の真意
◎華僑が実践する「ギブ・ファースト」の成功事例
◎「ギブ・ファースト」がビジネスを加速させる3つの理由
◎日本人が学ぶべき、ビジネス人脈を築く「名刺交換」法
◎「くれくれ人間」は、本当のビジネス人脈をつくれない
◎ビジネスで求められる「自己分析力」と「誠実な情報開示」
◎「自分の立ち位置」を正確に把握しているから強い
◎長期的な関係構築のために「誠実さ」を最優先する
◎弱みも見せる「自己開示」の方法
◎シン・華僑の紹介活用術
◎「知人経由」での紹介を重視する
◎華僑が大切にする「質素さ」と「誠実さ」
◎「ブランド品」=「コンプレックスの象徴」
◎シン・華僑の世界で、最も評価される人の条件
◎シン・華僑の相手を見抜く力
◎華僑が儲け話に騙されない理由
◎華僑が知っている「リスク管理の本質」
◎詐欺を見抜くための具体的な質問
◎詐欺師に狙われるターゲット
◎「財界・政界」との強固な人脈を持つ理由
◎政府の動きを先取りしたシン・華僑の成功事例
◎シン・華僑がやっている「財界・政界」とのつながり方
◎東南アジアでの華僑の圧倒的な経済支配と、政治への影響力の正体
◎華僑が東南アジアの政界に影響力を持つ理由
第5章 シン・華僑がやっている、お金の教育と財務管理の極意
◎お金に悩む日本人、お金の悩みと無縁の華僑、その差は何?
◎法人とは何か?華僑が重視する「会社経営」の本質
◎長く存続している企業の共通点
◎ビジネスの原理原則「価値の等価交換」
◎華僑が子供に教える「お金の教育」
◎お金を稼ぐことは善であり、最大の社会貢献である
◎日本人は「節税」ばかりを考え、華僑は「納税」を誇りに思う
◎母が無知だと病気になり、父が無知だと貧乏になる
◎変化に適応できる者だけが生き残る
◎複利が生み出す富の拡大とその仕組みとは?
◎「72の法則」──資産が倍になる年数を知る
◎なぜ金融機関は富裕層に「無限にお金を貸してくれる」のか?
◎お金は信頼の証──なぜファンドに資金が集まるのか?
◎多くの日本人がお金の不安を抱え続ける、たった5つの理由
◎富裕層が「お金の不安」と無縁である、たった6つ理由
◎富裕層・超富裕層の資産は、なぜ増え続けるのか?
◎「お金に働いてもらう」習慣が富裕層への道
◎労働集約型の高収入より、資産運用での安定収入が大事
◎富裕層への道は、誰にでも開かれている
◎日本人に足りない「ファイナンスリテラシー」
◎お金を「自分で働いて稼ぐ」のではなく、「お金に働かせる」
◎「金融知識ゼロ」からでも変われる
◎資産を築ける人と築けない人の決定的な違い──戦うステージの変え方
◎なぜストック型ビジネスが重要なのか?
◎老後の不安をなくすために、今すべきこと
◎富裕層は健康維持にお金を使う
◎今すぐ始めるべき「安定した収入の柱」づくり
第6章 市場のニーズを読む、シン・華僑の「洞察力」
◎「市場ニーズを読む力」の根底にあるもの
◎華僑は「一次情報」に価値を見いだし、誰よりも早く行動する
◎データと現場の直感を融合させ、完璧な市場戦略を立てる
◎華僑が大切にする「社員第一主義」の真意
◎社員の現場の意見を経営に反映するメリット
◎社員が裁量権を持つことで、企業文化が変わる
◎「社員や家族を大切にしない企業とは取引しない」という価値観
◎社員や取引先との「家族ぐるみ」の信頼構築法
◎現場の声から画期的なサービスや商品が生まれる
◎華僑が実践する「成功する経営の原則」
◎【アフリカでの成功事例】インフラ整備にいち早く投資
◎【中東での成功事例】石油依存からの多角化を的確にとらえる
◎華僑が世界で勝ち続ける理由
◎華僑の市場戦略に学べ
◎なぜ華僑は、アジア・アフリカ・中東へ進出するのか?
◎なぜ発展途上国の人口が増えているのか?
◎人口増加がもたらす経済の拡大は自動的に起きる
◎発展途上国にはモノがない、インフラが整っていない
◎華僑が築いた巨大コングロマリット企業CPグループの成功の軌跡
◎CPグループの成功戦略を解剖する
◎CPグループの主要事業とストック型ビジネスの仕組み
◎CPグループの成長戦略4つの柱
終 章 華僑の知恵を現代に活かす
◎今日からビジネスとの向き合い方が変わる
◎新井亨の原点──新聞配達から億を超える収入へ
◎日本経済の再興は必ずできる
◎未来は、今日からのあなたの行動で変えられる
◎1冊の本、1つの出会いが人生を変える
◎本気で学びたい人へ
◎あなたが本書を手にしたことが、日本の未来を変える第一歩になる -
今、ビジネス雑誌・書籍、Web記事を読むと、しょっちゅう「戦略が必要だ」といった内容の記述を目にします。
ところが、「ビジネスにおける戦略(経営戦略、マーケティング戦略、営業戦略など)とはいったい何なのか?」をしっかり把握した上で、書かれているものは少ない気がします。
もしかしたら、皆さん自身も戦略という言葉はよく見聞きするし、場合によっては口にすることがあるかもしれませんが、戦略について原理的かつ体系的に説明できる人は少ないのではないでしょうか。
つまり、多くの人が日々当たり前のように使いつつも、実際にはどういうものかよくわかっていない、そんな不思議な言葉の1つが「戦略」といえるでしょう。
本書は、「なぜビジネスにおいて戦略が必要なのか?」「具体的にはどのような戦略理論があるのか」「実際のビジネスにおいて戦略理論はどのように使われているのか」を、有名企業の成功・失敗の事例84ケースを紹介しながら、わかりやすく解説しています。
本書をお読みいただくことで、皆さんのビジネスを見るときの解像度は一段も二段も上がります。「ビジネス戦闘力を上げたい」――そんな方にはぜひご一読いただきたい1冊です。POSTED BY貝瀬
View More「なぜ、あの会社は成功し、この会社は失敗するのか?」
ビジネスパーソンなら誰しもが抱く、この疑問。実際、成功している会社には思いもかけないようなさまざまな勝ちパターンがある一方で、うまくいっていない会社には一定の負けパターンがあります。本書は、その答えを「経営戦略の定石」という視点から明快に解き明かします。
私たちは、漠然と経営戦略を理解しているつもりでも、実際に明確な戦略を打ち出し、実行できている企業は稀です。多くの企業が戦略目的の曖昧さや市場動向への洞察不足に悩まされているのが現実です。だからこそ、本書は「成功するための戦略」と「失敗しないための戦略」を体系的に学べるよう、多彩な実際の事例(全84ケース)を交えながら、具体的で実践的な解説を提供します。
Udemyの人気講座、3万人以上が受講した
事業戦略がわかる!
『はじめての経営戦略論』、待望の書籍化!
全社戦略がわかる!
最新のデジタル・プラットフォーム戦略がわかる!
有名企業の成功と失敗から、経営戦略の全体像と定石を学ぶ
GAFAM、テスラ、ネットフリックス、ナイキ、
ユニクロ、楽天、ヤフー、トヨタ、パナソニック、日立製作所、ラクスル、ワークマン etc.
本書の3つのポイント
【ポイント1:事業戦略と全社戦略の体系的理解】
市場選択(ポジショニング)と経営資源(リソース・ベースド・ビュー)の2つの視点から、事業戦略を明確にします。さらに、複数の事業を統合して企業全体としての成長を促進する全社戦略についても解説。統一的な視点から、経営戦略の全体像(事業戦略と全社戦略)について理解することができます。キリンビールとアサヒビールの市場への対応、ユニクロのSPAモデル、QBハウスの市場戦略、富士フイルムの新規事業戦略など、身近で具体的な事例から学びを深めましょう。
【ポイント2:現代的な価値創造 ―デジタル・プラットフォームの台頭】
アマゾンやグーグルなどのプラットフォーム企業がもたらした価値創造の大きな変化を捉え、これまでのものづくり中心の日本企業が新たに取り組むべき戦略について掘り下げます。ラクスル、PayPay、ネットフリックス、メルカリなどの成功事例を通じて、21世紀型ビジネスモデルの実践的理解を促します。また、Web3.0やブロックチェーン技術、あるいはEUのプラットフォーム規制など、巨大プラットフォームへの抵抗がどのようになされてきたかにも触れています。
【ポイント3:市場選択へのフォーカスと外部環境への視点】
企業が継続的に成長するためには、適切な市場選択が欠かせません。しかし、その市場選択が非常に難しいのが実態です。その際、経営者としては外部環境の変化をいかに洞察し、先んじて手を打てるかが成功のカギとなるでしょう。本書では外部環境の変化を洞察するという観点を強調しており、よりダイナミックな戦略構築を推奨しています。そこでは単に市場の成長・成熟といったプロダクトライフサイクルの視点だけではなく、より深い市場への洞察が求められることになるでしょう。キヤノンの成長やシマノの市場選択、シナリオプランニングなどから臨場感高く学びます。
本書は、Udemyで累計3万人以上に受講され、高評価を得ている著者による人気講座『はじめての経営戦略論』をベースにしています。それに加え、全社戦略やプラットフォーム・ビジネスの内容、そして最新の事例を加えて再構成した決定版となっています。
難しい経営理論や用語は極力避け、実践的な視点から「経営戦略の定石」を伝えることに注力しました。経営層を目指すビジネスパーソンはもちろん、経営戦略を初めて学ぶ学生にも最適な入門書です。
あなたのビジネスに「成功するための定石」を身につけ、社会により大きな価値を提供する一歩を踏み出しましょう。
気になる本書の内容
本書の内容は以下の通りです。
第1章 経営戦略とは何か?
――環境変化・目標・構造的取り組み
1-1 事例から考える経営戦略
経営戦略に対する漠然としたイメージ
実際の経営判断に触れてみよう
〈事例1〉キリンビールとアサヒビール ― 縮小するビール市場への対応
〈事例2〉雪印乳業と明治乳業 ― 乳製品輸入自由化への対応
経営判断の違いと「筋の良い選択」
1-2 経営の重層構造と戦略の2大流派
経営の重層構造 ― 戦略的 vs. オペレーショナル
経営戦略論の2大流派 ― ポジショニング派とリソース・ベースド・ビュー派
〈事例3〉QBハウスの市場選択
〈事例4〉ユニクロ(ファーストリテイリング)の経営資源の変化
外部(市場)と内部(経営資源)のどちらが重要か?
1-3 あらゆる市場は成熟する ― 事業戦略と全社戦略を分ける
あらゆる市場は成熟する ― 成長性と収益性を分ける
市場の段階と競争ルールの違い ― プロダクト・ライフサイクル(PLC)
1-4 経営戦略とは何か?
経営戦略の定義
経営戦略における目標設定とは?
事業戦略と全社戦略の対応
COLUMN 経営戦略論の登場と環境を変えようとする意思
第2章 事業戦略① 市場選択
――勝てる市場を選択せよ!
2-1 市場に対する解像度を上げる
どの市場を選ぶのか?
誰に、何を売るか?
〈事例5〉日本ペイントや関西ペイントなど塗料業界の顧客とは?
「自社の市場は何か?」を正確に理解する
〈事例6〉JTBやHISにとってインバウンド市場は有望市場か?
〈事例7〉富士フイルムの「機能性化粧品市場」参入
〈事例8〉中価格帯の家具市場は存在するか? ― 大塚家具の訴求
〈事例9〉オーダースーツのRe.muse は何を売っているのか?
〈事例10〉「レンタル収納サービス」エリアリンク ― モノの二次流通市場に拡大するか?
2-2 成長市場を選択する
プロダクト・ライフサイクルの結論
〈事例11〉新電力市場は成長市場か? ― ENEOSでんき、ドコモでんき
〈事例12〉楽天モバイルは今後どうなる?
成長市場との向き合い方
〈事例13〉成長市場における競争 ― 山崎製パン vs. 第一屋製パン
〈事例14〉PayPayの投資戦略 ― 市場成長期の積極投資で圧倒的な認知・シェアを獲得
〈事例15〉吉野家の破産 ― 倍々ゲームの中での失敗
〈事例16〉コインランドリー市場の成熟化 ― WASHハウスの苦戦
〈事例17〉ランニングシューズ市場の拡大とアシックス
成熟化した市場との向き合い方
〈事例18〉ハイボールブームとウイスキー市場の復活
〈事例19〉ビッグデータ時代の到来と磁気テープ市場
2-3 独占を目指すポジショニング ― 競争しなくてよい場所を選べ
競争しなくてよい場所を選ぶ ―ポーターの3類型
5Forces分析
〈事例20〉デル ― 直接販売&受注生産の「デル・ダイレクト・モデル」
〈事例21〉ペプシとサントリーの提携 ― 買い手の交渉力を緩和する戦略
2-4 市場動向の読み
既出のフレームワークの視点 ―PLC、5Forces
PEST分析
〈事例22〉システムエンジニア業界(SIer)における変化を想像する
〈事例23〉緑茶市場のシナリオ分析 ― 対象:グローバル/期間:5年
市場の本質を深く捉える
〈事例24〉シマノの「自転車」という市場選択
〈事例25〉キヤノンのエレクトロニクス分野への進出
COLUMN 経営理論は前提まで正しく使う
第3章 事業戦略② 経営資源の獲得
――強みを構築せよ!
3-1 「経営資源」とは何か?
さまざまな用語の乱立 ― 経営資源、強み、ケイパビリティ、コア・コンピタンス
「どの市場で戦うか?」によって強みは変わる
〈事例26〉1人前3万5千円の寿司屋の強みは?
〈事例27〉ワークマンの快進撃
〈事例28〉窓口の相談スキルをどう活かすか? ― リアル店舗窓口とオンライン窓口
SWOT分析の注意点
3-2 競争優位を生み出す経営資源とは?
選んだ市場に対する専門性は必須
①規模 ―量的な大きさによる優位性
規模の経済(economies of scale)
〈事例29〉マクドナルドは100円バーガーを販売して利益を向上させる
〈事例30〉カルビーの躍進 ― 松本改革の成功
範囲の経済(economies of scope)
〈事例31〉すかいらーくグループのセントラルキッチン
〈事例32〉大塚商会のセンター化
密度の経済(economies of density)
〈事例33〉プレサンスコーポレーション
〈事例34〉キヤノン電子の酒巻改革
経験曲線効果(experience curve effect)
〈事例35〉三菱スペースジェ1 ット(旧MRJ)の失敗
〈事例36〉サイゼリヤの「究極のあと出しじゃんけん」
〈事例37〉アマゾンの小売事業
②人・組織 ―質的な違いによる優位性
マッキンゼーの7S(ソフトの4S /ハードの3S)
〈事例38〉ジョンソン・エンド・ジョンソンの「我が信条」とタイレノール事件
〈事例39〉マイクロソフトの変革 ― 排他性からオープン性へ
〈事例40〉トランプ政権のH1Bビザ縮小とインドのスタートアップブーム
〈事例41〉Zara(インディテックス)と弁当の玉子屋の共通スキルとは?
〈事例42〉グーグルのニューロダイバーシティ
〈事例43〉アマゾンのピザ2枚ルール
〈事例44〉階層を極限まで減らした信越化学工業 ― すべての組織が常務委員会に直結
〈事例45〉テスラの自動運転システムとギガファクトリー ― ソフトウェア・ドリブンの発想
③ビジネスモデル ―収益構造そのものの違いによる優位性
〈事例46〉GAPのSPAモデルと異業種への広がり
〈事例47〉スマートフォンの登場とシェアリング・エコノミーの流行
〈事例48〉コンタクトレンズとHOYAの躍進
〈事例49〉バーベキューモデルを応用する ― セルフサービスからわんわん動物園まで
〈事例50〉価値のある部分に特化してスケールする ― QBハウスからBooking.com、そしてSHIFT
3-3 強みを更新する ― 強みは常に陳腐化する
強みはなくなり、環境が変われば重荷になる
強みをいかにアップデートし続けるか?
〈事例51〉ネットフリックスのDX
市場選択と重ね合わせる
COLUMN 強みは財務に表れる
第4章 デジタル・プラットフォームの台頭
――価値創造の方程式が変わった
4-1 価値創造の方程式が変わった
平成元年と令和元年における企業の時価総額の違い
プラットフォームとは何か?
〈事例52〉アマゾンのネットワーク効果 ― ベゾスが紙ナプキンに描いたループ図
20世紀的戦略論と何が違うか?
〈事例53〉印刷機をつないだラクスル ― 小口印刷の需給をマッチング
デジタル・プラットフォームの帰結
①市場においてデジタル・プラットフォームは一強化する
②企業はそれぞれのコア・コンピタンスに集中する必要がある
③メーカーの地位は低下する
〈事例54〉ZOZOスーツの失敗
4-2 プラットフォーム・ビジネスの構造
仲介型と基盤型
〈事例55〉仲介型プラットフォーム ― 軒先から駐車場までマッチング
〈事例56〉デルとフェデックス
市場選択と拡大の順番が重要
〈事例57〉ECサービスでもいろいろ ― 市場選択を工夫すれば総合ECにも対抗できる
〈事例58〉アマゾン拡大の順番
プラットフォーム固有の問題
①ネットワーク効果の設計
〈事例59〉PayPayの躍進 ―「お金を燃やしながら拡大する」という王道
②ガバナンスの設計
〈事例60〉食べログとRetty ― 匿名か? 実名か?
〈事例61〉相互評価システムの重要性と難しさ ― 5点満点の正義とは?
③マネタイズの設計
〈事例62〉フェイスブックとX(旧ツイッター)
〈事例63〉ネットフリックスの有料課金モデル
デジタル・プラットフォームを利用する
〈事例64〉イノセンティブの破壊力 ― 多様性の力を知る
〈事例65〉リブセンスの失敗 ― プラットフォーム側のロジック変更
〈事例66〉トイザらスの失敗とターゲットの工夫
4-3 プラットフォームへの抵抗
DTCの挑戦
〈事例67〉ナイキのDTC への挑戦と縮小
Web3.0は機能するか?
排除法の試み ― EUによるデジタル規制
プラットフォーム側も模索中
COLUMN 国によって異なるプラットフォームの押さえ方
第5章 全社戦略① 事業ポートフォリオの構築
――成長への飽くなき追求
5-1 成長のための市場選択と全社戦略の必要性
成長のための市場選択
〈事例68〉ボストン・サイエンティフィックのコア・コンピタンスとは?
〈事例69〉サムスン電子の狙うべき市場とは? ― リバース・エンジニアリング×資本力の脅威
事業の自然な拡大と事業ポートフォリオの整理
〈事例70〉レイセオンの電子レンジと味の素の半導体絶縁フィルム
5-2 事業ポートフォリオの構築
①全社ビジョンと目標ポートフォリオの策定
〈事例71〉日立製作所の大転換
〈事例72〉クラレの戦略的方向性
②戦略的事業単位(SBU)の設定
〈事例73〉NTTの組織再編
③複数の切り口からポートフォリオを考える
④各事業単位に戦略を当てはめる
〈事例74〉オリンパスと信越化学の事業撤退への考え方の違い
多角化か? 分社化か?
COLUMN BCGのPPM(製品ポートフォリオ・マネジメント)
第6章 全社戦略②シナジー・マネジメントと全社組織
――グループとしての強みとは何か?
6-1 親会社・本部がどこまで介入するべきか?
ペアレンティング戦略
縦のシナジーと横のシナジー
本部の介入度合いと事業価値の創造
6-2 組織への期待とカルチャーへの影響
基本的な組織の分け方
〈事例75〉トヨタの組織変更 ―ビジネスユニット制から社内カンパニー制へ
〈事例76〉パナソニック(松下電器産業)の組織再編
組織によるカルチャーの分離
〈事例77〉トヨタの工販分離
〈事例78〉JSR の本社分離 ―CEO・COO 体制(2019年~)
組織構造ではなく、組織文化に期待する考え方
〈事例79〉GEの組織文化 ─ジャック・ウェルチの挑戦
6-3 横のシナジー実現の困難さ
シナジー発現の事例
シナジーの幻想 ―M&Aの失敗事例
〈事例80〉ユナイテッド航空 ―航空会社とホテル事業・タクシー事業
〈事例81〉ユニオン・パシフィック鉄道 ―貨物鉄道とトラックのシナジーはあるか?
〈事例82〉米国ユナム ―団体保険と個人保険のシナジーはあるか?
〈事例83〉AOL とタイムワーナー ―新旧メディアの合併
〈事例84〉ダイムラー・クライスラー ―合併による規模の経済は実現するか?
横の事業シナジーを単純に考えない
COLUMN 「戦略が先か? 組織が先か?」 ― アンゾフの逆命題
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編集者として「日本語にまつわる本がつくりたい」とずっと思っていました。ある日、アメリカ国籍を捨てて日本に帰化したアメリカ出身の言語学者で「アンちゃん」という人がいるらしいと知り、「日本語の謎を解く本をつくりたい」と相談したら快諾。アンちゃんとのやりとりも国際交流に満ちたもので、とっても楽しかった!
POSTED BY寺崎
View More25年前は「日本が大嫌い」だった
いまから約25年前。
ひとりのアメリカ人言語学者が日本にやってきた。
その名はアン・クレシーニ。
通称「アンちゃん」。
彼女は日本のマンガが好きなわけでも
日本のアニメが好きなわけでもなかった。
ただ、婚約相手の仕事の都合で日本にやってきた。
そして、彼女の地獄の日々が始まった。
日本語がしゃべれない。
日本語が理解できない。
日本の文化になじめない。
日本が大・大・大嫌いだった。
毎日、来る日も来る日も神さまに祈った。
「どうか、私をアメリカに帰してください」と。
しかし、ある日、カラオケボックスで出会った
kiroroの歌詞に感動し、日本語の魅力にハマった。
「沼ること120%」な日本語にまんまと沼る
その日以来、アンちゃんの日本語漬けの日々が始まった。
「検討します」
「大丈夫です」
日本語はあいまいな表現に満ちている。
そして、漢字、ひらがな、カタカナの
3種類をマスターしなければいけない。
さらには敬語のルール、呪文みたいなオノマトペ、外来語、和製英語……
もう、ワケわからん!
米国国務省が発表した
「言語取得難易度」によると、日本語は
最高ランクのカテゴリー4にランキングしている。
にもかかわらず
海外では日本語と日本文化がブームで
全世界で約379万人が日本語を勉強しているそうだ。
なぜか。
それは日本語と日本文化には
とんでもない魅力が満ちあふれているからだ。
日本語を学べば学ほど、日本独自の文化を知れば知るほど
どんどん日本を好きになっていった。
そして、とうとう2023年11月21日。
アンちゃんは日本国籍を取得。日本に帰化した。
アメリカ人から、日本人になった。
外国人から見たらやっぱり日本語はヘン
本書ではそんなアンちゃんが
世にも奇妙な日本語について
そして、そんな日本語が形づくる日本の文化について
愛情たっぷりに、笑い交えて語る。
もしかしたら
外国人からしか見えない「日本語の不思議」に
あなたは驚くかもしれない。
そもそも「日本人って何?」という
疑問もわいてくるかもしれない。
すべての日本人におすすめします。
(日本をもっとl知りたい外国の方にもおすすめです)
本書の構成
第1章 ガイジンから見た日本語の不思議
第2章 やっぱり不思議なニホンジン
第3章 日本語はなぜこんなにムズカシイのか?
第4章 これを使いこなせれば「日本人」として認定したい日本語
第5章 何を隠そう「カタカナ語オタク」です
購入者限定無料特典
アンちゃんと考えよう!
多様性社会のニッポン(動画)
2025年6月15日に収録された講演会を購入者限定で特別公開。本書で書かれている日本のこと、日本人のこと、日本語のことをはじめ、本書に収められなかったプライベートな話まで、90分以上しゃべり倒した、笑いたっぷりのトークライブをどうぞお楽しみください。
※無料特典は、お客様ご自身で別途お申し込みが必要です。
※無料特典は、サイト上で公開するものであり、
小冊子・CD・DVDなどをお送りするものではございません。
※上記無料特典のご提供は予告なく終了となる場合がございます。
あらかじめご了承ください。