「県立高校を経営する仕事」
保護者と生徒が知らない
学校の舞台裏
――学校経営はつらいよ
本書はある日突然、なんのビジョンも持たないままに県立高校の校長となった私の2年間の奮闘記である。それまで33年間、地方公務員として県庁に勤めていた私にとって高校校長への異動は青天の霹靂であり、実際に勤務してみるとそこはまるで異世界であった。
――その仕事の内実を、本書では余すところなく描いてみたいと思う。
もくじ
まえがき———県庁職員の「異世界転生」物語第1章 ある日突然、校長に
某月某日 教員免許、持ってません:人事異動
某月某日 初訪問:学校が私を拒んでいる!?
某月某日 校長室ひとりぼっち:2つの「組織目標」
某月某日 奇妙なシーン:始業式、校歌斉唱
某月某日 気まずい時間:校長室清掃とPTA
某月某日 教頭の地獄、校長の孤独:管理職、悪戦苦闘
某月某日 不倫注意:新人教員への講話
某月某日 激昂:掴み合いのケンカ
某月某日 トラブルメーカー:「みんなが迷惑しているんですよ」
某月某日 悩みの種:プール、ひと夏100万円
第2章 甲子園に出れば学校が変わる!?
某月某日 根性なしの就職活動:県庁で働く
某月某日 慎ましやかな要望:学校運営会議の話し合い
某月某日 炭酸飲料を考える:校内自販機
某月某日 2泊3日訪韓記:「化粧をしないように」
某月某日 告発:「言うことを聞かないなら…」
某月某日 目指せ甲子園:県大会、開幕
某月某日 パワハラ監督:球場中に響きわたる大声で
某月某日 チーム強化策:新コーチを獲得せよ
某月某日 コーチ失格:ヒアリングでの希望は通る?
某月某日 エアコンは贅沢か?:熱中症になりかける生徒
某月某日 クラッシャー:校長VS保護者
第3章 学校経営はつらいよ
某月某日 定員割れ:受験シーズン到来
某月某日 学級減:教育振興課からの突然の通告
某月某日 〝ある組織〟の存在:夏の事件
某月某日 校則はなんのためにある?:学校は理不尽を学ぶ場か
某月某日 猛反発:紛糾する職員会議
某月某日 ファッションショー:文化祭&体育祭
某月某日 やりがい:成長を感じる瞬間
某月某日 首を切る:なぜ非正規教員が増えるのか
某月某日 人を見抜く:教員採用面接
某月某日 夢に向かって?:就職指導の苦労
某月某日 ミッション達成:〝変な校長〟の影響
第4章 職員室、保護者に言えない話
某月某日 いじめ事案:「いじめ」と「いじり」の境界線
某月某日 抵抗勢力:部活動の再編
某月某日 撤去:歴代校長の写真
某月某日 リストカット:学校外の困難をどう支援するか
某月某日 ジェンダーレス対応:女子用ズボンを導入する
某月某日 異動してもらえますか?:教員の承諾を取る
某月某日 卒業式:晴れがましくて切ない
某月某日 3月の学校:新年度に向けて
某月某日 校長最後の日:予想もしない事態
あとがき――一炊の夢
【発行】三五館シンシャ/【発売】フォレスト出版











