「20代の頃に読みたかった!」――これが偽らざる感想です。
自分は雑誌編集者としてキャリアをスタートしましたが、最初の1~2年はとにかく「要領が悪い」と怒られてばかりでしたし、やらなければいけないことやアポを思い切り忘れて大変なことに……というのもしょっちゅうで、本当に「できない若手」の典型例でした。今思い返せば、同時に進行する複数の仕事を切り替えながら、こなしていくための工夫がまったく欠けていました(さすがに今ではかなり改善されましたが、それでも時おりミスをしてしまいます)。
さて、本書で紹介された数々のテクニックは、「仕組み」ベースなので、いったん確立してしまえば、脳のパワーが落ちているとき、やる気が出ないときであっても、おかまないなしで、仕事がサクサク進んでしまうというものです。
ああっ、本当に「20代の頃に読みたかった!!!」。
POSTED BY貝瀬
エリートでない人のための世界一泥臭くて、一番確実な生存戦略
この本で紹介するのは、マッキンゼー出身のエリートが書くような「高尚なビジネスフレームワーク」ではありません。圧倒的な成果を出して出世するノウハウでも、強靭な意志力を身につける方法でもありません。
「致命的なミスを防ぎ、涼しい顔で定時に帰る」
「『自分も捨てたもんじゃない』と、自分のことを少し好きになれる」
そんな、ポンコツなままで社会を生き抜くための、世界一泥臭くて、一番確実な生存戦略です。
こんな悩みを抱えていませんか?
・上司に「進捗どう?」と聞かれると、全力で逃げ出したくなる・ToDoリストを作っても、そのリストを見ること自体を忘れる
・何から手をつければいいかわからず、ウンウンうなってフリーズする
・「わかっているフリ」をして、あとで致命的な手戻りが発生する
・たった数秒で終わるメール返信をあと回しにして、大惨事になる
あなたが仕事でうまくいかないのは、「努力」や「やる気」が足りないからではありません。
あなたの脳の特性と、世の中の「仕事術」の相性が絶望的に悪いだけなのです。
だから、意志力や記憶力に頼るのをやめましょう。必要なのは、自分の今のスペックのままで、仕事をやらざるを得なくなる「仕組み」を作ることです。
「今までで一番使えない部下」だった著者が見つけた仕事
著者のいぐぞーさんは新卒時代、極度に忘れっぽく、簡単な事務作業でもミスを連発する「ポンコツ社員」でした。最初の上司には「今まで何十人も見てきたけど、お前が一番使えない」と宣告されたほどです。しかし、「気合い」や「根性」で克服することをあきらめ、「エンジニアリング思考=仕組み」で自分の弱点をカバーするスタイルへ転向した結果、状況は一変。今では上場企業のITエンジニアとして、「君がいると助かる」と評価されるようになりました。
本書は、面倒くさがりで、意志力が弱い人たちが、自分を責めるのをやめて、手持ちの武器だけで戦うためのメソッドをまとめた1冊です。
【明日から使える「仕組み」の例】
・先延ばしに終止符を打つ「頭スッキリ書き殴り術」
・仕事の手を止めない「強制シングルタスクモード」
・退屈で面倒な作業がサクサク進む「雑談ブースト」
・「進捗どう?」をゼロにする。「作業スレッド」術
・報連相ではなく「相談・相談・相談」
・人脈作りを不要にする「ハブ人材」攻略術
こんな方に強くおすすめします
・自分のことを「要領が悪い」「仕事が遅い」と感じてモヤモヤしている方・マルチタスクが苦手で、1つの仕事に集中できずミスが増えてしまう方
・「なぜか仕事が辛い」「自分は会社に向いていないのでは」と感じている方
・現在、休職中、あるいは転職検討中で、次の仕事に不安を感じている方
・部下や家族がこの悩みを抱えている(抱えていそう)と悩む上司やご家族の方
本書で紹介する技術は、人間の脳の「弱点」をカバーする普遍的なハックです。才能もやる気もいりません。誰が使っても効果が出る再現性を重視しています。 さあ、もう自分を責めるのは終わりにして、新しい一歩を踏み出してみませんか?
気になる本書の内容
本書の内容は以下の通りです。第1章 仕組みで戦う仕事術【マインド・準備編】
「忘れっぽい」は最高の才能である
「うっかり」が多い人は正しいチェックリストの使い方を知らない
仕事とは「作業」ではなく「わからないこと」を潰すゲームである
モチベーションが湧くのを待つな、作り出せ
やる気を出したいなら着手しろ?
それができないから苦労しているんだろ
「締め切り直前でないと動けない」人は、それでいい
病院に行け。役所に頼れ
〈コラム〉僕がITエンジニアを選んだのは「好き」と「消去法」の掛け算でした
第2章 仕組みで戦う仕事術【タスク管理・実行編】
先延ばしに終止符を打つ「頭スッキリ書き殴り術」
なぜ、僕たちは先延ばしをしてしまうのか?
なぜ彼は定時で帰り、僕は残業するのか?
シゴデキ後輩に教わった「最強ノート術」
なぜ、このノートで先延ばしをしなくなったのか?
仕事が速い人は「始める前」に「地図」を描いている
面倒な経費精算は「雑談ブースト」で終わらせろ
仕事で手が止まる人におすすめの「強制シングルタスクモード」
10分で終わる仕事はその場で「瞬殺」せよ
「いったん出せばこっちのもの」
――面倒な事務手続きを得意に変えるコツ
お前にToDoリストは早すぎる
カレンダーを制覇して忘却をゼロにする方法
第3章 仕組みで戦う仕事術【コミュニケーション・段取り編】
仕事は「ボールを投げるタスク」から片づけよ
「進捗どう?」をゼロにする。「作業スレッド」術という最終兵器
〈コラム〉上司をハックする「過剰報告」という生存戦略
報連相ではなく相談・相談・相談
仕事は「20点の出来」でさっさと出せ
やらかし報告は「ヤバい」とだけ言えばいい
友だち作りは1人でいい。「ハブ人材」攻略術
「理解したフリ」は時限爆弾。数百万円の損害を防いだ「魔法の言葉」
「空気が読めない」人のための、無理をしない世渡り術
「愛嬌」のあるやつに共通する、たった1つの秘訣
第4章 仕組みで戦う仕事術【生活・環境編】
なぜ、意志力が弱い人ほどオフィスに出社すべきなのか?
あなたの走馬灯はブラウザのタブを探している時間で埋まる
あなたの脳は「通知」に殺されている
モノの紛失からあなたを救う「定位置」と「連結」の技術
ノイズキャンセリングイヤホンは「脳の疲労」を防ぐ投資
高い道具を買うことは「浪費」ではなく「最強の投資」である
エナジードリンクは「未来の体力」を担保にした借金
掃除ができない人は「やればできる」と信じている
貧困はコインランドリーに通うところからはじまる
メンタルを病む前の、最も危険なシグナル
〈コラム〉電話が怖くて震えていた新人が、どうやって生き延びたか
終章 苦手を捨て「一点突破のエース」になれ
「言われたことだけやる人」で終わらないための、魔法の一言
自分の得意分野は、やったことのない仕事の中に潜んでいるかもしれない
継続するのも才能、飽きっぽいのも才能
自分を信じないで、誰があなたのことを信じるのか
仕事ができなかった僕が「君の仕事は2000万円の価値がある」と言われた日
「仕事ができないおじさん」が抱えている、たった1つの勘違い
著者について
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1993年生まれ。
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上場企業でITエンジニアとしてチーム開発に従事し、プロジェクトリーダー経験も持つ。
かつては「指示の意図が読めない」「忘れっぽい」「簡単な事務作業でミス連発」の常習犯だった。新人時代、上司に「今まで何十人も見てきたけど、お前が一番使えない」と宣告され、自信を完全に喪失。しかし、「気合い」や「根性」で克服することをあきらめ、エンジニアらしく「弱みを仕組みでカバーする」スタイルへ転向した。
自分の特性に合わせて仕事の手順を再設計し、記憶や意志力に頼らない「型」を運用した結果、状況が一変。プロジェクトの危機を独自の工夫で救い、尊敬するリーダーから「外注なら2000万円かかった仕事だ」と絶賛されるまでに成長した。本書は、自らが確立した、才能もやる気もいらない「現場の生存戦略」を体系化した初の著書。











