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心理学の本はおもしろくても、読み終えると「結局、仕事でどう使えばいいのか」が残りがちです。本書は、会議で話が噛み合わない、部下が動かない、失敗を引きずる、組織に忖度が広がる、といった身近な場面から理論に入ります。編集を進めるなかで私自身、人の問題を性格だけに求めず、言葉や環境、関係、文化まで含めて考える大切さを何度も実感しました。自分と他者への見方を少し変え、次の行動を選ぶための一冊です。
POSTED BYかばを
View Moreなぜ、人は思いどおりに動かないのか
同じ言葉を聞いても、人によって受け取り方が違う。正しいことを伝えたはずなのに、相手は納得してくれない。やるべきことはわかっているのに、自分自身もなかなか行動できない……。
こうした悩みは、日々の仕事の現場で多くのビジネスパーソンが直面しているものです。私たちの心は、本人の性格や意思だけで動いているわけではありません。過去の経験からつくられた「見方のクセ」、相手との関係、置かれた環境、組織のルールや文化など、さまざまな要素が重なり合って、判断や行動を生み出しています。
本書は、こうした複雑な人間の心理を読み解き、対人関係、意思決定、交渉、マネジメントといったビジネスの現場で成果を出すために活かす実践的な心理学入門です。
心理学を「6つの視点」から立体的に読み解く
従来の心理学入門書のように、フロイト、行動主義、認知心理学と学説の歴史を順番にたどるのではなく、本書では心理学を「言語」「活動」「知」「環境」「情動」「文化」という6つのテーマから再構成しました。
なぜ言葉がすれ違いを生むのか。なぜ原因を考えるほど動けなくなるのか。時間や空間は判断にどのような影響を与えるのか。怒りや劣等感はどこから生まれるのか。なぜ組織に忖度やパワハラが広がるのか――。
スキーマ、ナッジ、成長マインドセット、アフォーダンス、セルフコンパッション、心理的安全性、レジリエンスなど、現代心理学の重要な概念を、会議、営業、評価面談、チーム運営といった具体的なビジネスシーンに結びつけながら、すぐに使える形でわかりやすく解説します。
人を変える前に、「人の見方」を変える
本書の大きな特徴は、人の問題を「本人の性格」だけで説明しないことです。
部下が動かないのは、やる気がないからなのか。会議で意見が出ないのは、積極性がないからなのか。職場の問題は、困った上司や部下を入れ替えれば解決するのか。心理学の視点を使えば、その背景にある言葉の使い方、仕事の仕組み、人間関係、環境、組織文化まで見えてきます。
自分や他者を決めつけるのではなく、行動を生み出している構造を理解する。それは、マネジメントの質を高め、チームの成果を引き出し、自身の意思決定の精度を上げることにもつながります。ビジネスの現場で即実践できる、「すぐに使える」心理学です。
目次
序章 人と社会の"共創"の「心の科学」へ
第1章 人の言葉が心をつくるのか
第2章 人は何によって行動するのか
第3章 人はどのように考え学び発達するのか
第4章 環境(時間・空間)は人のどんな選択や視点を誘導するのか
第5章 情動は生きる力と喜びの原点か
第6章 人は組織・文化のなかで心や性格をつくるのか -
著者のトレオレル美智子さんは、フランス在住14年の8人子育てワーキングマザー。波乱万丈の人生のなかで経験し、学んできたフランス人の働き方、休み方、そして、人生の楽しみ方をこの1冊に詰め込んでくださいました。「フランス人の個人主義は利己主義とは違う」「フランス人が外国人に対してもフランス語を使う真相」など、私たち日本人がフラン人に対して勘違いしていることに気づかせてくれたり、働き方や休み方に一気通貫しているフランス人の人生哲学を知ることで、私たち日本人が抱えている日常のストレスや疲れがなくなるヒントが満載です。本書の中で書かれているフランス人の人生哲学を1つでも取り入れるだけで、きっと明日からの人生が変わります。それは、環境や社会は関係ありません。読み終えたとき、私たち日本人は、もっと気楽に、もっと人生を楽しんでいいと思える1冊です。
POSTED BY森上
View More日本人がぜひ学びたい、
フランスには、
自分の人生を取り戻す習慣術
「ワークライフバランス」という
言葉が存在しないことをご存じでしょうか?
なぜなら、
「仕事もプライベートも、
自分の人生を生きるためにある」
という根幹的な考え方があるから。
だから、
仕事の捉え方も、休日の過ごし方も、
私たち日本人とはまるで違います。
たとえ、仕事で失敗しても、
失敗したのは「仕事」というコスチュームを着た
「私」が失敗しただけ。
まるで作品を訂正したり改良するかのように、
手を加えればいい。
プライベートの「私」とは何のつながりがない――。
そう考えるので、
仕事の失敗をプライベートにひきずることはなく、
ストレスも溜めません。
休日の過ごし方も、
日本人のようにダラダラしたりせず、
早起きして、夜遅くまでパーティーを楽しみます。
なぜなら、
自分の人生を楽しむ、
過去でも未来でもなく、「今」を楽しむことを
大切にしているから。
「仕事もプライベートも、
自分の人生を生きるためにある」
そんなフランス人のストレスを溜めない働き方、
思いっきり全力で楽しむ休み方を、
在仏14年超、8人の子を育てる日本人が
抱腹絶倒のエピソードを交えながら解説します。
自分の人生を謳歌するための
ヒントが詰まった1冊です。
気になる本書の内容
本書の目次は以下のとおりです。
はじめに
第1章 フランス人のヤバすぎる日常
日本で通用する礼儀は、フランスでは無礼
「日々の愚痴」を話すのはNG?
良かれと思ってやっている日本的な礼儀が逆効果
フランス人は、良い話がしたいし、聞きたい
フランス人が良い話しか、やりとりしない理由
フランス流の「礼儀」を実践してみたら
「一日」の価値が変わる、魔法の呪文
「お客様は神様ではない」に潜む意外なる心温まる話
日本とフランスでのショッピングの決定的な違い
お店に入ったら、「客から店員に挨拶する」の真意
店員への挨拶と会話に、心を込める
会計のときにも、店員を尊重することを忘れない
無礼な店員にぶつかりかけて気づいた、店員とお客の本来の関係
店員との出会いと交流の時間を味わう
フランスでの買い物の振る舞いを、日本でやってみたら……
「買い物」という日常の行動でも、エネルギーチャージできる
フランス人が外国人にも、フランス語で話しかける理由
「フランス人は、英語を受け付けない」の真相
フランス語に囲まれて、ツラかったパーティー
日本では、日本語が話せない外国人に親切にするのは当たり前なのに……
優しく話してくれたフランス人に、怒りを覚えた日
「特別扱いしない」という、相手への尊重心
良いこと、悪いことは、こちら側の捉え方次第!?
フランス流「順番の待ち方」に潜む、フランス人の想像力と、人間的な優しさ
「順番を守る」は、日本人の誇り
自分の順番がわからない!フランスのとんでもシステム
自分の順番をまわりに教えてもらう!?
並ばない待合室方式で、頭がパンク寸前!?
並ぶ方式であっても、順番は変わる!?
順番は、「番号」ではなく「人」である
「最近、良いことあった?」に答えられないフランス人
フランス人が答えられない質問
フランス人用の質問リストのうち、盛り上がらないNG質問
フランス人にとって、人生は良いことだらけで当たり前
日本の先人たちは、苦しい中でも頑張っていた
今の私たちにできること、もっとやれること
みんなちがってみんないい、究極の子育て
「みんなちがって、みんないい」だけで生きるのは、難しい
見た目も性格も正反対の2人
おふざけ坊やは、ママの天使
「みんなちがって、みんないい」は、他人と比べるのをやめることではない
第2章 フランス人の気楽な働き方──ストレスを生まない、溜めない、疲れない
なぜフランス人は、仕事で嫌なことがあっても傷つかないのか?
いくら良い話しかしないフランス人だって、ストレスや悩みはあるはず……
「仕事=コスチューム」という発想
仕事はあくまで「コスチューム」だから、「私」には及ばない
今日を最悪の一日にする元凶は、通勤時の「早歩き」
日本の朝の駅は、早歩きする人であふれている
早歩きで疲れているのは、身体だけではない
急いでいることは、恥ずかしい!?
一日は、長距離マラソンと同じ
一日の計画は、仕事時間だけでなく、寝るまでを考慮する
仕事に「やりがい」を持たない
日本人もフランス人も、働きたくない
フランス大手スーパー総支配人の「仕事のやりがい」に対する回答
クリニックの看板受付嬢の「仕事のやりがい」に対する回答
「仕事のやりがい」に対して再考
フランス人の職場の壁は、愛しい子どもたちの写真がいっぱい
仕事に人生を飲み込まれてはいけない
自分を守る、自分を保つ呪文「やりがいは、給料だ」
愚痴を言うときのルール
どうしても好きになれない、フランス人の特徴
日本人とフランス人の、「愚痴の言い方」の違い
フランス人に学ぶ「自分の守り方、立ち上がり方」
フランス人のユニークな、とんでも悪口コレクション
10分間のコーヒータイムがすべてを解決する
フランス人が仕事で一番大切にしている時間
「コーヒータイム」での会話の中身
コーヒータイムは、人生の彩にもなる
コーヒータイムは、ピンチをチャンスに変える
コーヒータイムが最優先!?
フランスでは、なぜ残業を断っても、「冷たい」と思われないのか?
メリットとデメリットのバランス
フランス人が考える、真の自己チュー
残業を引き受けることは「和」を乱す
残業する人は、上司になるべきではない
残業でへとへとになっているあなたへ
「後回し」は、時として時間の節約になる
「真面目に頑張らない」は、立派な長所……!
8人の子を育てるワーキングマザーの日常
「その日のことはその日のうちに」と考える私にかけた、夫の言葉
朝起きたら、同じ仕事も軽くなっていた
疲れた中で働き続けると、悪い循環を生む
重要なのは、「続けているか」より「楽しんでいるか」
「続ける」ことが評価される日本
なぜフランスでは、「続けること」を賞賛するわけではないのか?
自分の人生を楽しみ続けるために、「変化する勇気」という発想
この世のものは、すべて変わり続けている
人生を良くするための努力を怠らない
第3章 フランス人の全力の休み方──身体は動いていても、心が休み続ける
70歳フランス人に聞いてみた「なぜ大学生みたいな遊び方をしているの?」
永遠の「箸が転んでもおかしい年頃」
人を泊めるのに、ホテルは必要ない
身体は大人でも、心は子どものままでいい
フランス人の親は、子育て中も心は楽しいお休みモード
日本もフランスも、子育ては24時間仕事
子どもの公園遊び中、フランス人の親たちがやっていること
親が気になるのは、周囲の目
親も、楽しい時間を過ごしてもいい
フランス人が絶対に言わない、日本人がよく使うあの口癖
優しい言葉なのに、疲れてしまう言葉
かける言葉が変われば、人も空気も変わる
実際に振り返ってみると、「大変」以外のほうが多い
「大変」をやめるだけで、毎日が変わる
「手抜き」からも、人生を豊かにするフランス人
「手抜き」で、生き方まで否定してきた過去
「手抜き」に良いも悪いもない
時間ができたときの2つの選択肢
フランス人が大好きな「アペロ」
働いても休んでも、それぞれ得ることがある
心から選択できれば、得るものは増える
定番商品にこだわり、期間限定商品を買わない理由
フランスには「期間限定商品」が存在しない!?
フランス人は、他人に操られたくない
自分の定番商品があれば、疲れない
第4章 フランス人の「優しい個人主義」は、自分もまわりも幸せにする
フランス語辞書には、「嫌い」という言葉がない
「嫌い」ではなく「好きじゃない」
「好きじゃない」に隠されたフランス人の優しさと気遣い
実はフランス語にも、「嫌い」は存在していた
日本語でも、「好きじゃない」で話して見えたもの
フランス人はなぜ、必ず妊婦に席を譲るのか?
日本では、妊婦に席を譲らないことに理由がある
フランス人は、妊婦に全力で席を譲る
フランス人が徹底して妊婦に席を譲る理由
赤信号で止まるのと、妊婦に席を譲るのは同じ
ルールが解決してくれる
フランス人が自由を保つために大事にしている、たった1つのこと
フランス人が自由なのは、国のシステムのおかげだけではない
フランス人は自ら、自由をつくり出す
ルールがあるから、自由がある
家庭内こそ、ルールを曖昧にしてはいけない
フランス人たちは、子どもの頃からルールが大好き
ルールは、自分自身の真の自由を確保してくれる
人を傷つけないことに、プライドを持つ
自分の意見を伝える際の絶対的ルール
反対意見を言うときに大切なのは、傷つけないこと
フランスのニュースの報道の仕方も、人を傷つけない
日本のストレス社会に、フランス人マダムが放ったひと言
日本とフランスでは、会話の仕方の傾向が違う
盛り上がらなかった女子トーク
同意でも否定でもない、第3の答え
「違う」と言うことで、守れるもの
第5章 フランス人に学ぶ「マイナスを可能性に変える」考え方
エセ日本食レストランを「本物でない」と知っているのに、楽しむフランス人
フランスにたくさんある、ちょっと残念な日本食レストラン
大人気の日本食レストランでの衝撃
「本物かどうか」より大事なもの
「こだわり」の用い方で、毎日はもっと楽しくなる
フランスの小学生が間違いだらけのノートから学んでいる「人生で大切なこと」
フランスの小学生は、鉛筆もシャープペンシルも使わない
ノートには、間違いの痕をそのまま残す
毎日見続けるノートの状態も、日仏で正反対
人生も、失敗だらけでいい
人生に「消しゴム」はいらない
フランス人は、シミとシワを誇りに思う
日本では、若さに価値がある
フランスでは、写真撮影にフィルターは使わない
シミやシワを見せつけてくるフランス人女性たち
若い頃のあなたより、今のあなたが一番美しい
何もない小学校で楽しむ、フランスの小学生から学んだこと
フランスの小学校の設備は何もない
フランスの小学校は、小学校ごとに違う
何もない小学校での、まさかの遊び方
「ある」よりも「ない」で楽しむ力
落ち込んでいる友人がいたら、笑い飛ばす!?
落ち込んでいる友人がいれば、苦しみを分かち合う日本人
犬の噛みつき事故を笑い飛ばした友人
車の故障で不自由な私を、VIP扱いする理学療法士
多額の借金で即席コントを広げる友人たち
苦しみをからかえば、パワーが湧く
「共感」は、共に苦しみを味わう時間になる
「寄り添う」より「導く」「引き上げる」
おわりに -
多くのビジネスパーソンは「なるべく数字を使って話す」=「根拠を示す」と思っているでしょう(もちろん、私も)。しかし、往々にして「根拠」になっても、「結論」になっていないことがあります。たとえば、「売上が10%下がったので広告を打って挽回しましょう」という提案があったとします。これってよく考えたら「売上10%の低下」が「広告出稿」で解決できるという前提に立ったものです。本来やるべきは低下した原因の究明のはずです。私たちは、よくこの手の「原因をすっ飛ばして、すぐに方策(解決策らしきもの)を探す」をやらかしてしまいます。これではまぐれ当たりはあったとしても、継続的な成果は見込めません。そうならないためにも、ビジネスコミュニケーションにおける「数字の使い方」を本書でぜひ学んでいただけたらと思います(個人的には編集して、ものすごく勉強になりました)。
POSTED BY貝瀬
View More数字を「単なる報告」から「人を動かす武器」に変える最強のコミュニケーション術
数字を示しつつしっかり説明したり、データをグラフ化して提案したにもかかわらず、「だから何?」「で、何をすればいいの?」と言われたことはありませんか?
たしかに、ビジネスの現場において、数字は強力な共通言語です。
しかし、一方で多くの人が数字の「結果(過去の事実)」を語るだけで、相手が本当に知りたい「結論(未来の行動や判断)」を語れていないという「落とし穴」にハマっているのも事実です。
たとえば、「売上が10%上がりました」はただの報告にすぎません。
相手が本当にほしい情報、つまり「その数字から何が言えて、次に何をすべきなのか」という結論を抜きにして、表面的な結果だけを伝えても、相手の心は絶対に動きません。
本書はデータ分析や統計学の教科書ではありません。
目の前にある数字の意味を正しく捉え、相手の脳に一瞬で突き刺さる言葉へと変換する「言語化力」や「思考力」を磨き、相手から「理解・納得・共感」を引き出して人を動かすための実践的なコミュニケーション技術を解説します。
一気に解決策へ飛びつかない! 納得感を生む「ストーリー」の組み立て方
「売上が落ちています。至急、ポイント還元のキャンペーンを打ちましょう!」――このように、問題が起きたとき、原因を深く掘り下げずに手当たり次第に解決策(方策)へジャンプしてしまうことはよくあります。
でも、キャンペーンを打てば、売上は本当に回復するのでしょうか?
おそらく、これを聞いた人の多くは「その根拠は?」とか「キャンペーンと売上回復はどうつながるの?」と思うはずです。
ビジネスの現場で周囲の人たちから「なるほど、それならこの方策以外にあり得ないね」と納得してもらうためには、【ゴール → 現状 → 要因 → 方策】を一本の「ストーリー」でつなぐことが必要です。
本書では、このストーリーを構築するための「4つのステップ」を体系的に解説します。
〈ステップ①〉ゴール設定
抽象的な問いを排し、指標を特定できるまで具体化する。
〈ステップ②〉現状把握
「印象」を脇に置き、適切な「ものさし」による比較で客観的事実をあぶり出す。
〈ステップ③〉要因特定
「なぜ?」を突き詰め、自分たちの手でコントロールできる具体的な行動に落とし込む。
〈ステップ④〉結論・方策策定 特定した要因を直接的に解消・軽減する、圧倒的納得感のある具体策を提示する。
5秒で伝わる「引き算のデザイン」と「不都合な真実」を語る誠実さ
本書は、単なる思考法にとどまらず、実務の資料作成やプレゼンで即座に使える「演出のテクニック」も満載しています。
○グラフの「引き算のデザイン」
結論に関係ない目盛り線や数字など、脳のメモリをムダ使いさせる「ノイズ」を徹底的に削ぎ落とし、5秒で見せる動線を設計します。グラフの主役は「内容」ではなく「結論」です。
○「不都合な真実」をあえて開示する
自分に都合の良い数字だけを並べる「チェリーピッキング」の誘惑を捨て、前提条件や弱点もあえて明示することで、プロとしての強固な信頼関係を築きます。
○数字を「問い」に変えて相手を巻き込む
結論を押しつけるのではなく、「この前提で出た結果をどう判断するか」と相手に投げかけ、組織の意思決定の質を高める対話戦略を伝授します。
「自分は文系だから数字のセンスがない……」とあきらめる必要はまったくありません。
本書を読むことで、高度な統計学や数学の知識がなくても、目の前の数字を「人を動かす言葉」に変える技術を手に入れることができます。 絶対的な正解がない現代を生き抜く上で、あなた自身の付加価値を最大化する一生モノの武器になるはずです。
気になる本書の内容は次の通りです。
目次
はじめに ――数字の「結果」を語るな、「結論」を語れ
第1章 「比較」することで「単なる事実」を飛び越える
「増えている」は本当か?
─あなたの「主観」を「共有できる事実」に変える
比較の視点が「評価」を生む
①どのような数字(指標)を使えばよいのか
データの「切り取り方」で結論は180度変わる
②何と比べるとよいのか
COLUMN その他応用的なケース
具体的な比較評価により、問題を細かく見るメリット
「平均」や「合計」という名の霧を晴らす
比較は「仮説」の母である
思考のコストを下げ、行動のスピードを上げる
③どう比べればよいのか
(1)値の大きさ:その数字は「十分」か?
(2)比率:母数を揃えても「多い」と言えるか?
(3)推移:「多い」と「増えた」は同じではない
(4)バラつき:「平均」という仮面に騙されていないか?
第1章のまとめ 客観性は「信頼」の土台となる
第2章 「ゴール・現状・要因・方策」を一本のストーリーでつなぐ
話の“流れ”は大丈夫か?
「方策」はストーリーの終着点
なぜ私たちは「方策君」になってしまうのか?
組織が育む「動いている人」への評価
ストーリーがもたらす「2つの果実」
ステップ① ゴール設定 ――何をしたいのか?
ゴールが「かすむ」と、すべてが「ゆがむ」
ステップ② 現状把握 ――事実をわかっていると思い込まない
「過去の正解」が「現在の間違い」になる恐怖
「具体性」と「客観性」が要因特定のハードルを下げる
ステップ③ 要因特定 ――「なぜ?」を突き詰めた先にしか答えはない
要因は「何でもよいから挙げればよい」というものではない
「モグラ叩き」を卒業する
「要因」が決まれば、「方策」は選ばれる
COLUMN 数字で客観的に要因を特定するには
ステップ④ 結論・方策策定 ――ストーリーの完結
第2章のまとめ 盤石なコミュニケーションとは「ロジカルな物語 (ストーリー)」である
第3章 相手の脳に「結論」を突き刺す「武器としてのグラフ」
視覚情報のパワーは絶大だが……
グラフの主役は「内容」ではなく「結論」
伝えるべきは「グラフの説明」? それとも「グラフから導かれる結論」?
「ノイズ」が結論を濁らせる ――引き算のデザイン
「5秒だけ見てもらう」としたらどこか
そのグラフ、タイトルを隠しても「言いたいこと」が伝わりますか?
相手の視線を誘導する「視覚的動線」の設計
「何を伝えたいか」でグラフの型は自動的に決まる
COLUMN「比較」を視覚的に強調する技術
AI時代のグラフ作成作法 ――作業者から「演出家」への脱皮
「あえてグラフにしない」という選択肢
第3章のまとめ グラフの主役は「内容」ではなく「結論」
第4章 数字の“表の顔”に騙されず、裏側を読み解く技術
「数字=絶対の事実」という思い込みを捨てる
数字の景色を激変させる「4つのフィルター(前提)」
①期間の切り取り(短期 vs. 長期)
②対象の範囲(全体 vs. 一部)
③単位の選択(値の大きさ(実数) vs. 比率/推移)
④比較の基準(目標 vs. 過去 vs. 競合)
「不都合な真実」を自ら開示する勇気 ――条件つきの結論
相手を思考の渦に巻き込む「問い」としての数字
納得しない/反論しかしない相手への対応
結論を押しつけるのではなく、判断の「材料」を並べる
「別の可能性」をあえて並べる
COLUMN 前提(サンプル)の違いを統計的に確認する
第4章のまとめ 信頼される人は「データの弱点」を語る
第5章 結局、すべては「ゴール設定」に集約される
あなたは、いったい何をしたいのですか?
なぜ再度ゴールを深掘りするのか?
ゴールとは「問題」または「目的」のことである
①(解決したい)問題
②(実現したい)目的
COLUMN 問題と目の前の現象とを区別する
数字は「手段」
――思考の質は「何のために何を示したいか」という意志に支配される
ゴールが「かすむ」と、すべてが「ゆがむ」
――「具体的」に絞り込むほど、思考のスピードは上がる
ゴールを具体化するコツ
良い「結論」とは何か
①良い結論には数字や統計用語が入らない
②その結論によって、直接的に「判断」や「行動」につながるもの
③結論から逆算してみる
第5章のまとめ 第1章~第4章での学びを一本の「線」でつなぐ -
「納税者に嫌われる仕事」View More
現役職員が証言する、
税務調査の人間ドラマ
――これは経費になりません
「まえがき」より
世間一般にとって税務署は〝警戒すべき、怖い存在〟だろう。
テレビドラマや映画に登場する国税査察官(マルサ)のように大勢で踏み込んでくる強権的集団、あるいは窓口で融通の利かない対応に終始する冷徹な役人。税務署員のイメージはたいていそんな姿に集約される。
しかし、実際に足を踏み入れてみると、そこにあったのは人間臭い営みであり、社会の縮図であった。
本書では、30年超に及ぶ税務署員人生で私が実際にこの目で見て、肌で感じた「ありのままの税務署」を描きたいと思う。
私はこれまで、滞納者と対峙する徴収部門や、企業の税務調査を行なう法人課税部門、窓口に立つ管理運営部門など、税務署内のさまざまな現場を渡り歩いてきた。現役だから語れる現場の空気、日々の業務の手触り、そして感情がある。
正体を秘すことで、署長の顔色も、上司である統括官の評価もきれいさっぱり忘れて、遠慮忖度なく綴りたい。
もくじ
まえがき――税務署嫌い
第1章 税務署員、冷や汗の日々
某月某日 税務署員のある一日:難しい世の中
某月某日 歩くQ&A:税金の質問、やめてください
某月某日 納税者が悪い?税務署が悪い?:クレーム処理
某月某日 逃した獲物:電撃トレード決定
某月某日 宝くじ当選者:私だったら…
某月某日 開業届:「自由」という名の荒野
第2章 税務調査の内幕
某月某日「公務員」というカード:合格発表の日
某月某日 ある暴挙:面接突破の切り札
某月某日 法人、個人、資産、徴収:専門官基礎研修
某月某日 見苦しい言い訳:簿記2級不合格
某月某日 配属!徴収部門:新人教育
某月某日 差し押さえ:税務署の真骨頂
某月某日 お殿さま:署長はキャリア官僚
某月某日 銀行調査:銀行マンの冷徹なルール
某月某日 花形部署へ:予期せぬ異動
某月某日 最初の関門:どこに調査に行くか?
某月某日 教科書のような改ざん:三重の喜び
某月某日 玉の輿:甘い夢の代償
某月某日 見返り要求:「時間使って損したなあ」
某月某日 動揺:「私、逮捕されるんですか?」
某月某日 ピンサロ調査:〝サービス〟は受けてもいいか?
某月某日 裏方:「開発担当」の苦労
某月某日 タレコミ:源泉徴収票の違和感
某月某日 お見合い結婚:そして父になる
第3章 うつと税務署
某月某日 瓢箪からコマ:マルサ引き継ぎ案件
某月某日 いちゃもん税理士:防戦一方
某月某日 調査官、失格:是認の山を築く
某月某日 積み上がる仕事:テトリスみたい
某月某日「うつ病」という診断:全身が脱力するような安堵
某月某日 いつ壊れるかわからない機械:周囲の視線
某月某日 再発の多い病気:「まただ…」
某月某日 仕事に没頭してはいけない:再復帰後の心がけ
第4章 やめるか、まだ続けるか
某月某日 人材不足:新人教育の苦労
某月某日 生き甲斐はクレーム:ハズレを引きませんように
某月某日 ふたりだったから:「父が亡くなりまして」
某月某日 苦情事例:何を言ってもダメな人には…
某月某日 治らない理由:中小企業だったなら
某月某日 意趣返し:「税務署」の看板
某月某日 奇妙な手紙:社長が証明してかったもの
某月某日 戦線離脱:エリート国税マンの居場所
あとがき――「書く」という癒し
【発行】三五館シンシャ/【発売】フォレスト出版 - View More





