経済アナリストとして活躍し、お茶の間での人気も高かった故森永卓郎氏は、著書『書いてはいけない』で、メディアの大罪と裏事情について明らかにした。
お亡くなりになる直前まで、私はインターネット上のウェブ会議で意見を交換した。やりとりの中で一致したのは、オールドメディア(旧来からある新聞やテレビ、ラジオといった報道媒体)が頑なに報道しない〝不都合な事実〟があるということだ。
森永氏があげた「決して触れてはいけないタブー」は3つある。
①ジャニーズ事務所における性加害問題
②財務省のカルト的財政緊縮主義(いわゆるザイム真理教問題)
③日航123便墜落事件
このうちの「ジャニーズ性加害問題」は、被害者の声と海外メディアの報道を契機として状況が大きく動き、長く続いた沈黙は打ち破られ、ついに「ジャニーズ」という名称そのものも姿を消した。
また、「ザイム真理教」問題についても、森永氏自身がこの言葉を世に広め、タブー視されてきた議論に風穴を開けたことで、消費税減税をめぐる議論は国民的なテーマへと発展しつつある。
しかし、3つ目の「日航123便墜落事件」だけは様相が異なる。事件から41年目を迎える今もなお議論は広がりを見せず、厚い岩盤のような沈黙に包まれたままなのだ。
本書は、40年以上経てもなお、日航123便墜落について、言えない・書けない・伝えない〝不都合な事実〟とは何か、それはなぜ書けないのかを追究する本である。
もくじ
まえがき――書いてはいけない、その先へ
言えない・書けない・伝えない〝不都合な事実〟
衝撃的な、元自衛官の証言
掲載できない〝図〟
技術者の良心
遺族は納得していない
第1章 疑惑はこうして始まった
緊急速報のチャイム
事故原因に疑問があると聞かされた日
現場で何が起きていたのか?
遺族との運命的な出会い
「真相究明の旅」の始まり
消された記録を追って
子どもたちが見ていたもの
情報公開への挑戦
思いもよらない事実
だからこそ「書かなきゃいけない」
第2章 それでもメディアは沈黙する
墜落現場はわかっていた
元自衛隊指揮官による、言い訳映画
救助されなかった人々
取材か、それとも情報収集か
部屋の中のゾウ
森永卓郎氏が抱いた疑問
「米軍にやられた説」の出どころ
機長はなぜ管制官に応答しなかったのか
「遺族が望むならば…」
異論を許さない人々
蜂の巣をつついたように大騒ぎした横須賀基地
「あなたは本当のことを書くつもりですか?」
朝日新聞の「ファクトチェック」をファクトチェックする
朝日新聞社への抗議文
朝日新聞・N記者の詭弁
公平な取材とは何か?
「2日以内に回答せよ」――産経記者の要求
意図的な印象操作
二転三転した反論記事掲載
周回遅れの読売新聞
「初公開」の墜落現場写真
遺体は何を語るのか
第3章 封印された目撃証言
群馬県警は「真相」にどう追ったか
ファントム機は本当に飛んでいなかったのか
墜落前にスクランブル発進していたファントム機
「得体の知れない光」の正体
事故調査委員会が黙殺した証言
大学教授の、奇妙な見解
ファントム機発進時刻の謎
意図的に行なわれなかった夜間救助
メイ・サバイブ、シャル・サバイブ
第4章 墜落直前、何が起きたか?
浮かび上がる、複数の異なる飛翔体
1つ目の飛翔体
2つ目の飛翔体
3つ目の飛翔体
3つの外力を整理する
「異常外力」の解明は後世に託された
ユネスコ記憶遺産登録の前に果たすべき責任
日航123便問題と類似する水俣病問題
あとがき――「腐ったタマネギ」にならないために
【発行】三五館シンシャ/【発売】フォレスト出版
著者について
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元・日本航空客室乗務員、ノンフィクション作家。1985年8月12日の日航123便墜落発生当時に、日本航空客室乗務員として勤務。123便墜落の原因に疑問を持ち、独自に調査を開始。東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程を修了、博士号を取得。著書『日航123便墜落の新事実』は10万部を超えるベストセラーとなり、本屋大賞ノンフィクション部門ノミネート。続編の『日航123便墜落遺物は真相を語る』『日航123便墜落の波紋』とともに全国学校図書館協議会選定図書に。現在は、弁護士、研究者、有識者らと立ち上げた「日航123便墜落の真相を明らかにする会」(会長はご遺族の吉備素子氏)の事務局を務める。
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