「AIに本を読ませる」と聞くと、要約してラクをする読書を想像するかもしれません。けれど、編集を通じて見えてきたのはむしろ逆でした。AIに問い、回答を疑い、原文へ戻ることで、読書は深くも広くもなる。本書では『学問のすすめ』『戦争論』『何者』を実際に読みながら、その便利さだけでなく、誤読や“もっともらしい嘘”も含めて検証しています。積ん読や難解本にもう一度手を伸ばしたくなる1冊です。
POSTED BYかばを
AIと読むと、本はもっと面白くなる
AIに本を要約させれば、内容は短時間でつかめます。けれど、それだけでは「読んだ」ことにはなりません。
本書が試みるのは、AIを使って読書そのものを拡張することです。
本の全体像を先に眺め、気になる箇所を掘り下げ、著者の主張に疑問をぶつけ、引用から原文へ戻る。
さらに、別の本と比較したり、図や音声に変えて眺め直したりすることで、一人で読んでいたときには見えなかった論点まで拾っていきます。
難しい本にも、知らない本にも入っていける
中心に使うのはGemini Notebook。そこにChatGPTなどのAIも組み合わせます。AIに答えをもらって終わるのではなく、その答えを疑い、自分の違和感や意見を残しながら読み進めるのが本書のスタイルです。
難解な古典を読み解くことも、複数の本を横断して考えることも、欲しい読書ツールをAIにつくらせることもできる。
AIによって読書を省略するのではなく、これまでできなかった読み方を増やしていきます。
本書の構成について
プロローグでは、AI時代に本を読む意味を問い直します。PARTⅠでは、著作権や本の取り込み方から、チャット、引用、メモ、Studio、翻訳、自作ツールまでを解説。
PARTⅡでは未読の『学問のすすめ』(福澤諭吉)、『戦争論』(クラウゼヴィッツ)、『何者』(江戸川乱歩)を実際にAIと読み、うまくいった方法だけでなく、誤読や迷走も含めて、AIと読むことで読書がどこまで変わるのかを検証します。
目次
まえがき AIと読むと、読書はどこまで変わるのかプロローグ 読書の目的は「記憶」から「AIとの協働と思索」へ
PARTⅠ AIを味方につけて本を読むための基本技術
1 まず1冊に聞いてみる―AI読書の始め方
2 本をAIに渡す―著作権・入手・データ化
3 本の「地図」をつくる―読む前に全体像をつかむ
4 著者に問いを投げる―問いを重ね、引用で深く読む 56
5 本を別の角度から読み直す―Studioレポートを使う
6 メモで読書の過程を残す―チャットの発見を次の問いへつなぐ
7 本を別の形に組み替える―目的で選ぶStudio機能
8 AIで言葉の壁を越える―翻訳・現代語訳・超訳を使い分ける
9 AI読書をさらに広げる―足りない機能はAIにつくらせる
PARTⅡ 実演!AIを使って、未読の3名著を読んでみる
名著1冊目 福沢諭吉『学問のすすめ』
AIに伴走してもらいながら読んだ結果…
名著2冊目 クラウゼヴィッツ『戦争論』
分厚い!難しい!ビジネスパーソン必読書をエア読書で理解する
名著3冊目 江戸川乱歩『何者』
ミステリーに挑戦!人間とAI、どちらが先に真犯人を当てられるのか!?











